2024年11月20日
Isophon Orchester 12" ドライバー

懇意のお客様から、イソフォン オーケストラ 12インチドライバーが送られてきた。
店で鳴らしてみてということらしい。
コンデンサ1個で低域をカットし、中央のツイターを鳴らしているコアキシャルタイプである。
送られてきた日、ちょうど二人のお客様が店に来ていた。
店の汚さに耐性のある人たちで、二人は店で知り合った。
二人が座る場所を確保するため、片づけのできない私だが、精いっぱい頑張った。
二人にそのことを評価するようにと要求したが、当然だという。
頑張ったね、の一言も云うことのできない冷酷な二人である。
まあいい。イソフォンを鳴らしてみた。
う、なんてこった。ツイターしか鳴っていない。
電話する。
リンクをメールするから、YouTubeを観てほしいとのことである。
意味が分からないが、まずは観てみた。
そうか、カバーをあけると、4Ωと16Ωのインピーダンスを変更できるのだ。

マグネットの横に変更機構がある。

左に4オームと書いてある。(縦に読む)
真ん中にある大きなねじを緩めて、ベークライト板を180度回転させると、16Ωに替わる。

右に16Ωと書いてある。
変更できるといって、ウーハーが鳴らないことが解決するわけではない。
ただし、16Ωでウーハーが鳴らなかったから、4Ωではどうか、確認できる。
4Ωで確認する。
鳴った。
4Ωでは鳴るが、16Ωでは鳴らないということだ。
電話で、両方とも鳴っていたかを確認する。
昔にテストしたから、よくわからないとのことだ。
送る前に確認してほしかった。
直さなければならないが、お客さんが積極的に調べ始めた。
技術のしっかりとした人だから、任せておく。
4Ωの状態でDCRを測定すると、約5オームを示している。
DCRは4Ωより低いはずだ。接触不良もあるらしい。
テスターで調べているうちに、はんだ付け不良が見つかった。
直った。接触不良も直してくれたらしい。
4Ωの時のDCRが3Ω弱になった。こんなものだろう。
私のいつにない努力を認めない冷酷な人だが、さすが頼りになるお客さんだ。
さてVIMEOで音出しした。
久しぶりにPX4のアンプで鳴らしたが、シングルアンプにしては力強い音に驚いている。
Leakの音と似ているのは、使っているコンデンサが同じだから当然である。
さあ、聴いてみてください。
Mojo Hand Lightnin' Hopkins PX4 Side 2 Single Ended Power Amplifier Isophon Orchester driver
Kodaly Janos Starker Sonata For Unaccompanied Cello, Opus 8 side2 PX4 Single End Isophon Orchester driver
XMSの素晴らしい針が手に入った。懇意のお客さんが教えてくださった。
その針を使って鳴らしている。
ちなみに、XMSのコイルはオリジナルではなく、国産コイルである。音は良い。
gtkaudio at 05:39│Comments(0)