2024年11月08日
養老渓谷への旅行 その4
一泊旅行である。
養老渓谷、見ずに終わる。
夜ランタンをささげ、谷に降りてゆく人たちを見た。
我々が降りてしまったら、谷底から帰ってこれない。
足が弱っているのだ。
滝への絶壁遊歩道入り口

渓谷の森

観光らしきことは何もしていない。
それでいい。
友人とともに過ごす、それだけで十分だ。
さて帰りである。
困った。
ほとんど覚えていないのだ。
眠剤のせいかもしれない。
なるべく飲まないようにしているが、今回は仕方なかった。
豪華な朝食を食べた。何を食ったか、まったく。
一品料理が常の私など、品数が多くて目がくらみ、何も覚えていないのだ。
一品だったら覚えていたんだろうけどね。
清算して、チェックアウト。
帰路に就く。
海沿いの道を行こうという。
私にはわからないが、二人は知っている道らしい。
しゃべらないナビを参考に、私への指示は的確である。
久しぶりの運転だが、借りたレンタカーのSUV、ひどく運転が楽である。
私はビビりだから、ワインディングロードで人並みのスピードが出せない。
ほかの車に後ろにつかれ、止まって先に行ってもらうことが多かった。
今回のワインディングロード、少々スピードを出しても、何の怖さも感じなかった。
たぶん、カーブでのアシスト機能が働いているのであろう。
運転がうまくなったと勘違いしてしまう。
かつて私が乗っていたワゴンの燃費は、6km/L~8km/Lだった。
ハイブリッドSUVの燃費が、22km/Lと出たのには驚いた。
確かにガソリンのヘリが少ない。
後で聞いたところでは、ハイブリッドに乗っている懇意のお客さんも、燃費はそれぐらいだとのことである。
ハイブリッドの進化はすごいですね。
昔の車の感覚では、満タンが空になるくらい走ったのに、使ったガソリンは16リッターだった。
途中、道の駅で買い物をした。
アジの開きがあったので、買ってみた。
今まで干物など興味もなかったし、うまいものとも思わなかった。
なんで買う気になったのだろう。その時はただ買いたいと思い、不思議にも思わなかった。
この文を書くため,記憶の欠落を補おうと、萩原に食事の内容を聴いた時、疑問が解けた。
朝食にアジの干物が出ていたのである。
たぶん朝食を食べた時、うまいと思ったのだ。
全然その時のうまかった感覚は残っていなかったけれど、潜在意識に残っていたのだろう、無意識に購入していたようだ。
家に帰って食べてみたが、干物のうまみは格別だった。
初めての経験である。この歳になるまで知らなかったなんて。
ライクアバージン、ちゅうやっちゃ。
もう一つ記憶の欠落があった。
帰りに昼食をとったというのである。
「えー、ほんとか」と驚いた。
全く記憶にない。
「高速に入ってか?」と私。
「そう、水野の家に近づいて、軽くなんか食べようとなったんだ」
「水野はたばこ、お前はうどん、俺はラーメンだ」と萩原。
あー、なんか思い出してきた。
入り口を入って、左に土産物屋があり、奥の突き当りでうどんを頼んだのだ。萩原は、入って右手でラーメンを頼んでいた。
ラーメンのほうがうまそうだなと後悔したんだ。
車に帰ろうとして、水野を探す。喫煙所にいない。喫煙所はふきっさらしの屋外だ。
車を探す。どこだっけ。
ほんとに見つからねーなと思い始めたころ、おーいと水野。
車の横に座り込んでいた。
こんなにいろいろあったのに、記憶から欠落していたのだから、俺、大丈夫か?という感じだ。
水野の家、萩原の家、そしてレンタカーの東陽町へ。
江東区に入ってから、給油をしなければならない。
ガソリンスタンドを探して、ちょっと走り回った。もう強い味方の萩原がいない。
レンタカーの入り口がわからず、右往左往するがどうにかなった。
予定の夜7時ちょっと前に届けることができた。
いい旅だった。
終わり
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