2025年05月

2025年05月29日

双樹亭(一茶双樹記念館)再訪

萩原の写真、いいんだよな。

奥行き感が何とも言えない。

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萩原の写真


一茶双樹記念館は再訪して、お茶をいただくと約束していた。

たぶん係の人は、覚えてはおられないでしょうが、われわれ年寄りは律義さだけが取り柄ですから、約束の再訪をしたのです。

病気の水野は意外と元気だった。

一安心である。

お茶にお菓子を水野がおごってくれた。

ごちになったぜ。



再訪のついでに、雨戸の90度回転の細部を検証してみたい。

雨戸の90度回転の肝は、雨戸を拘束する上下の溝を、頭から取っ払うことにある。

それができた江戸時代の天才がいたのです。

さて始めよう。詳細にみてゆく。

情報伝達するのだ、ちょっと論理的になるぜ。

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90度回転する角に近づくにつれて、溝が浅くなるのがわかると思います。

雨戸の半分ほどを角から突き出して、少し浮かせれば、拘束していた溝をかわすことができます。

回転するには、下の溝もそうですが、上の溝があっては、引っかかってできません。

上を見てみましょう。

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当然ですが、上の溝が雨戸半分ほど削られています。

これで、雨戸は溝から自由になります。

自由になったはいいけれど、溝がないのですから、ちょっとずらすと雨戸が外側に落ちてしまう。

そうならないようにしているのが、次でわかる。

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上下についた金属の棒が、雨戸の脱落を防いでいるのである。

すばらしい。

溝のイメージから離れられない私には、到底考えつかない。

まさに自由な発想のできる天才ですね。




次も天才とは言わないが、才能あると思うのだ。

萩原の写真である。

萩原、スマホで写真を撮っている。

なんてことなく撮っている。

だけど、写った写真がいいのだ。




萩原が選んだ写真を載せておく。

私はいいと思うのですが、見てみてください。

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萩原
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萩原
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萩原
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萩原
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萩原
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萩原
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萩原
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萩原
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萩原

以上です。

萩原、どんな構図が良いのか、体が知っているのだろう。

俺はちょっといいカメラを持って行った。

萩原は、安物のスマホだ。それで俺よりいい写真を撮る。

嫌味だ。

萩原の以前のブログに載せた双樹亭の全景の写真の構図をまねて俺も撮ってみた。

こんな感じです。どんなにきれいに撮っても真似だから詰まらん。

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2025年05月04日

Western Electric モノラルヘッドフォン 2台

Western Electricのヘッドフォンの紹介である。

詳しいお客さんに教えてもらった。

以下で語られていることは、そのお客さんの考えや推測がネタ元になっている。




まずは、905

モールス信号の受信に使われたのではとのこと。

ゲルマニュームラジオを聴くのによいらしい。

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普通のヘッドフォンのように聴いたらどうかということでやってみた。

スマホで聴いてみる。

スマホの出力を3.5㎜のプラグで受け、古いヘッドフォンの6.3㎜のプラグが使えるように用意した。

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こんな感じである。
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音量は、スマホのレベルを最大にして、ようやく普通に聴ける程度である。

音自体は、帯域は狭いながらも、明確な音である。

このヘッドフォンのDCRを測定すると、2.2kΩもある。

かなりのハイインピーダンスとのことで、詳しいお客さんが、調整用にトランスをかましたのを作ってくださった。

昇圧も兼ねている。

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こんな感じである。
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この時の音量は大きくなる。音は少し柔らかくなる程度であまり変化はない。

大きなな音量が出せるので、ボリュームで最適音量にすることができる。
  



HNB-H-1

DCRが211Ω。

左右のユニットは直列に接続されているから、1個では100Ωほどである。

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昇圧しなくても音量は十分ある。

私には非常に良い音に聴こえるのだが。好みなんでしょう。

スマホに直接接続。
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昇圧して接続。
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古くて現代の音には合わないのではと思ったが、2台のヘッドフォン、なかなかの音で鳴ってくれたのには驚いた。

ウエスタンの音なのだろう。初めて聴いた。


芸能芸術の分野では、個々人の好みを許すものと思っている。

甘党の人もいれば、辛党の人もいる。

甘党はだめだから、辛党になれと言われても、だれも承諾できない。

夏目漱石はだめだから、森鴎外を好きになれ、なんてことを言われたら、なんだこいつということになる。



芸能芸術の世界では、個々人の好みを許すのである。

オーディオも芸能芸術に属するものだから、自分の好みを大事にすることが肝心である。

オーディオに精通した大先生の音がちっとも良いと思えないとしても、好みが違うから当たり前のことである。

大先生の好みが、正解ではないのである。

オーディオだって、芸能芸術の分野だから、自分の好みが正解なのである。



だから私は音について書いた後、必ず音を出してきた。

決して正解はない、個々の人に判断してもらうしかないと思っているからである。

今回はヘッドフォンなので、さすがに音は出せなかった。

残念。



多くの人が好ましいと思う音はある。

しかしながら、時代によっても異なるものである。

決して正解はないのである。

自分の好みを信じるしかないのだ。




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