2024年07月
2024年07月29日
Thorens TD/124の1枚板ベースに穴をあける
Thorens TD/124用の1枚板ベースをYahooで販売した。

レンガスという1枚板があった。
レンガスとは初めて聞く名前だが、ほかの1枚板に比べても、ひときわ美しく、魅力的な材質であった。
ただし2枚しかない。
1枚が売れた。
問題が起こった。
板幅が大きく、左側を削らなければ、穴が合わなかったとの苦情である。
さらに、板が固すぎて、通常のドリルでは、21㎜の穴はあけられなかったそうである。
ちょうど懇意のお客様からDecca MK1アームをレンガスのボードに装着してほしいとのご依頼があり、確認することにした。
確認すると、確かに板幅は2㎜ほど大きく、左側を削らなければならなかった。
お詫びをしなければならない。ケヤキのきれいな板を一枚お送りした。
板が固すぎるとの問題も確認したが、これは難なくクリアーした。
どちらかというと簡単に穴が開いた。
そうか、使う道具によって、簡単であったり難しかったりするのかもしれない。
私がやっている方法を公開してみる気になった。
私のやることはすべて自己流ですので、最善の方法ではありませんが、簡単にできますので、参考にしてみてください。
それでは始めよう。
必要な道具は、インパクトドライバーとドリルビットである。あと定規も必要だ。


今回は、Decca MK1のテンプレートが見つかった。あれば楽である。
8 3/8"と書いてある。インチである。㎜に変換すると、212.725mmである。
ただし、このテンプレートを定規で測ると212㎜である。
まあ、紙のテンプレートだし、神経質になる必要はない。
少々ずれても問題はない。
テンプレートに紙を使うこと自体が、そんなに精密さを要求していないことを表している。
当然である。直線状でカットしてある溝を、円弧を描くアームでトレースしているのだ。
カートリッジが理想的な接線方向を向くのは直線と円弧が交わる2点しかない、他はすべてずれている。
聴感上全く問題ないから、この方式がとられているのである。
だから、アームの穴の位置が少々ずれても、理想的な接線方向を向く2点がちょっとずれるだけで、聴感上は全く問題ない。
そんなに神経質になる必要はないのだ。

テンプレートなんてなくてもよい。定規で代用できる。

軸間が212㎜になるように印をつければよい。
位置が決まったら、1.5㎜の小さな穴を貫通させる。

次は、ベースを固定するねじ穴をあける。

ねじ穴は、5/32"(3.968mm)と書いてあるから、4㎜のねじ穴をあけるのだが最後に開ければよい。
まずは、3個の穴の印をつけて、1.5mmのドリルで貫通させておく。

もちろん、テンプレートはなくてもよい。
目検討で軸穴がベースの穴の中心あたりに来るようにして、3個の固定ねじの位置を確定すればよい。
テンプレートはあれば簡単にできるだけで、絶対に必要というわけではない。
工夫すればどうにでもなる。
次はでかい穴をあけよう。

11/16" TO 3/4"と書いてある。TOとはfromが省略されている。from 11/16" to 3/4"である。
17.46mmから19.05mmだから、18mmを使う。
木工ドリルビットで簡単にあく。ガタガタいうから迷惑にならないよう気を付けて。
裏から少し削っておいて、表から貫通すると、裏側の切り口がきれいに収まる。
裏側は醜くても、見えないところだからどうでもよければ、表から一気に貫通させるのも問題ない。

アームレストの穴は、おさまりの良い所にねじよりも少し大きな穴を開ければいいのですが、木部のどこでもよいというわけではなく、上の画像のように鉄枠が邪魔するところもありますから、気を付けて位置を決めます。

今回はお客様のものですから、ターミナルを付けました。
SwitchcraftのRCAプラグが手に入りにくくなっているのは困りものです。


レンガスの渋い赤は、アームのクロームメッキと相性抜群です。
実物は写真以上です。
出来上がりのテスト。
Bill Evans Montreux Someday My Prince Will come Decca MK1 Tonearm Decca MK1 Stereo
Somethin’Else Miles Davis Decca MK1 Tonearm Decca 楕円針 モノラル
書くと長くなり面倒そうに見えますが、やってみれば簡単です。
台座に穴をあけるのは、失敗すると大変ですが、それに比べ、ボードの場合は痛いですがまだ我慢できます。
ボードさえ取り換えれば、様々なアームを体験できるTD124の利点を最大限活用するには、ボードの穴あけを自分でするのが近道です。
どうかやってみてください。

右から、レンガス、ケヤキ、チーク、左の2列がウォールナット
レンガスという1枚板があった。
レンガスとは初めて聞く名前だが、ほかの1枚板に比べても、ひときわ美しく、魅力的な材質であった。
ただし2枚しかない。
1枚が売れた。
問題が起こった。
板幅が大きく、左側を削らなければ、穴が合わなかったとの苦情である。
さらに、板が固すぎて、通常のドリルでは、21㎜の穴はあけられなかったそうである。
ちょうど懇意のお客様からDecca MK1アームをレンガスのボードに装着してほしいとのご依頼があり、確認することにした。
確認すると、確かに板幅は2㎜ほど大きく、左側を削らなければならなかった。
お詫びをしなければならない。ケヤキのきれいな板を一枚お送りした。
板が固すぎるとの問題も確認したが、これは難なくクリアーした。
どちらかというと簡単に穴が開いた。
そうか、使う道具によって、簡単であったり難しかったりするのかもしれない。
私がやっている方法を公開してみる気になった。
私のやることはすべて自己流ですので、最善の方法ではありませんが、簡単にできますので、参考にしてみてください。
それでは始めよう。
必要な道具は、インパクトドライバーとドリルビットである。あと定規も必要だ。


18㎜の木工用ドリルビット。
今回は、Decca MK1のテンプレートが見つかった。あれば楽である。
8 3/8"と書いてある。インチである。㎜に変換すると、212.725mmである。
ただし、このテンプレートを定規で測ると212㎜である。
まあ、紙のテンプレートだし、神経質になる必要はない。
少々ずれても問題はない。
テンプレートに紙を使うこと自体が、そんなに精密さを要求していないことを表している。
当然である。直線状でカットしてある溝を、円弧を描くアームでトレースしているのだ。
カートリッジが理想的な接線方向を向くのは直線と円弧が交わる2点しかない、他はすべてずれている。
聴感上全く問題ないから、この方式がとられているのである。
だから、アームの穴の位置が少々ずれても、理想的な接線方向を向く2点がちょっとずれるだけで、聴感上は全く問題ない。
そんなに神経質になる必要はないのだ。

テンプレートなんてなくてもよい。定規で代用できる。

軸間が212㎜になるように印をつければよい。
位置が決まったら、1.5㎜の小さな穴を貫通させる。

次は、ベースを固定するねじ穴をあける。

ねじ穴は、5/32"(3.968mm)と書いてあるから、4㎜のねじ穴をあけるのだが最後に開ければよい。
まずは、3個の穴の印をつけて、1.5mmのドリルで貫通させておく。

もちろん、テンプレートはなくてもよい。
目検討で軸穴がベースの穴の中心あたりに来るようにして、3個の固定ねじの位置を確定すればよい。
テンプレートはあれば簡単にできるだけで、絶対に必要というわけではない。
工夫すればどうにでもなる。
次はでかい穴をあけよう。

11/16" TO 3/4"と書いてある。TOとはfromが省略されている。from 11/16" to 3/4"である。
17.46mmから19.05mmだから、18mmを使う。
木工ドリルビットで簡単にあく。ガタガタいうから迷惑にならないよう気を付けて。
裏から少し削っておいて、表から貫通すると、裏側の切り口がきれいに収まる。
裏側は醜くても、見えないところだからどうでもよければ、表から一気に貫通させるのも問題ない。

アームレストの穴は、おさまりの良い所にねじよりも少し大きな穴を開ければいいのですが、木部のどこでもよいというわけではなく、上の画像のように鉄枠が邪魔するところもありますから、気を付けて位置を決めます。

今回はお客様のものですから、ターミナルを付けました。
SwitchcraftのRCAプラグが手に入りにくくなっているのは困りものです。


レンガスの渋い赤は、アームのクロームメッキと相性抜群です。
実物は写真以上です。
出来上がりのテスト。
Bill Evans Montreux Someday My Prince Will come Decca MK1 Tonearm Decca MK1 Stereo
Somethin’Else Miles Davis Decca MK1 Tonearm Decca 楕円針 モノラル
書くと長くなり面倒そうに見えますが、やってみれば簡単です。
台座に穴をあけるのは、失敗すると大変ですが、それに比べ、ボードの場合は痛いですがまだ我慢できます。
ボードさえ取り換えれば、様々なアームを体験できるTD124の利点を最大限活用するには、ボードの穴あけを自分でするのが近道です。
どうかやってみてください。
gtkaudio at 18:44|Permalink│Comments(0)