2022年11月

2022年11月22日

Garrard Model T

追加です。

細溝に思えるレコードをModel-Tで鳴らすため、XMS用に0.7milで針交換してもらった針を使ってみました。

Miles Davis Lift to the scaffold 死刑台のエレベーター Side A全曲 Garrard Model T XMS チップ交換針 0.7mil

追加終わり。



久しぶりに、お客様がみえていた。

以前、Leak Pre-ampを直流点火するケーブルを購入いただいたお客様である。

YouTube用に撮影したパソコン上にある映像データの音を聴いたりしていた。

お客様、米国のサイトと契約していて、ほとんどすべてのジャズレコードをハイレゾで聴けるとのことであった。

まずそこで聴いて、気に入ったらレコードを買っているそうである。すなわち、試聴用に利用しているのである。

聴いてみますかとおっしゃるので、 興味深い、店のシステムで鳴らしてもらった。

私も、ハイレゾは一か月無料のお試しで、鳴らした時があった。

その時は、つまらない音に、即座に試聴をやめた。


お客様のハイレゾの音は、なかなか良いのである。これなら聴いていられるかも。

何曲か聴いているうちに、うーんと思った。

「ちょっと平板ですね」と私。

「それは仕方ないですよ」とお客様。

「レコードを鳴らしてみましょう。私は、きれいな音を求めてはいないのです」

モノラルレコードを鳴らす。お客様もモノラルが好きとのことだ。

針を落とした途端、お客様の驚きが伝わってきた。

「全然違いますね」



そう、私の音に興味を示す人は、きれいな音など求めてはいないのだ。

他の芸術分野において、きれいが最優先に来るなんてことはない。

オーディオにおいてはきれいな音を求める人が多い。

雑音をなくし、きれいな音を出すことがオーディオだと思っているんだから、私とは合わない。

私や私のお客様たちは、いつまでたっても少数派なんでしょうね。



さて、お客様、ガラード4HFターンテーブルをお持ちで、XMSを鳴らすためのアダプターが欲しいとおっしゃる。

純正のアダプターは、もっと古い機種用で、4HFには合わない。

まあ、オーバーハングなんて、少々の違いは問題ないけれど、アダプター自体がほとんどなく、あったとしても高価である。

そんな話をしていて、たまたま置いてあったGarrard Model TでXMS用のロングアームの話になった。

お客様、ロングアームのModel Tをお持ちで、テーブルが回るように直したとおっしゃる。

「アダプターなんていらないじゃないですか。Model T音いいですよ」と私。

Model Tはシンプルすぎて、いい音が出そうにないと感じるかもしれないが、XMSを鳴らすには十分だと私は思っている。

もちろん、少しの雑音も許さない細やかな神経を持った人には合わないけれど、XMSを聴きたいと思う人が求めるものは、そういうことではないと思う。

私がユニバーサルアームに装着するXMS用アダプターを作ったのは、Model Tがほとんど手に入らなかったからである。

多くの人が聴けるようにするには、物が少なすぎる。

Model Tの良さは、手動である点だ。曲が終わると自動でストップするのもよい。

全自動は、SPにはいいけれどLPには向かない。針の落ちるスピードが速すぎる。まさにドスンと落ちるのだ。



こんなにModel Tを持ち上げたのだから、音を聴いてもらわなくちゃ。

レコードはLightnin' HopkinsのMojo HandのB面全部です。

最初の曲のGlory Beeは以前も鳴らしたのですが、高評価が3しか付かなくて、まあわかんない奴が多いなと思っていたけれど、この頃聴く人が多くなってきて良いものとはこういうもんだと安心した。

高評価なんてあてにならない。どうせきれいな音に高評価するのでしょうから。

操作も映すつもりでしたが、手で隠れてしまいました。

アームを持ち上げ右外側に引くとスイッチが入ります。自動ストップまで撮っていますが、ブレーキは効いていないようです。問題はないので、気が向いた時にでも直します。

Lightnin' Hopkins Glory Bee Sometimes She Will Shine On, Moon! Santa from Mojo Hand Garrard Model T

あ、忘れてた。XMSの針は1milのチップで、針交換してもらったものです。

詳しくは、以下のブログで、

Decca XMSの針交換




gtkaudio at 07:56|PermalinkComments(0)オーディオ