2021年08月
2021年08月23日
東京医療崩壊の原因
東京の医療崩壊の原因は、医者の怠慢にあるのではない。
日本よりも感染者の多かった先進国において、医療崩壊が起こったという話は、ほとんど聞かない。
もちろんコロナ流行のごく初期において、イタリア等で医療崩壊があったが、コロナ発生から1年以上経過した先進国においてはそのような話が話題に上ることはない。
しかし、衰えたとはいえ先進国と呼ばれる日本においては、いまだに医療崩壊が起きているのである。
日本において医療崩壊が起こる原因を追究しようとする議論がほとんど起きないことが不思議である。
コロナに立ち向かっている医療関係者は、限界とも思える状況で最大限の努力をしている。
それならどこに問題があるのか。
このような世界的災害においては、オールジャパンの体制でコロナに立ち向かっているものと、多くの国民は信じている。
しかし、多くの病床数を誇る大病院ほどコロナ患者の受け入れ態勢になっていないとのことである。
そこらあたりの事情について、清水有高の主宰する一月万冊(ひとつきまんさつ) のサイトに出演しているジャーナリストの佐藤章による調査報道は、信用するに値する貴重な情報を与えてくれる。
次の二つのリンクは、医療崩壊の原因について言及しているものです。ぜひご参照ください。
菅首相辞任せよ!コロナ医療崩壊の罪。相次ぐ自宅療養中に亡くなる人々。赤ちゃん、お母さんまで・・・悲惨な現実を自民党菅政権はどう見ているのか?元朝日新聞記者ジャーナリスト佐藤章さん。
菅自民党で消える命。救わなかった菅政権と厚労官僚達は業務上過失致死傷罪に値する。救えなかったコロナ感染の妊婦さんが産んだ赤ちゃん。
gtkaudio at 09:33|Permalink│Comments(2)
2021年08月18日
菅政権の焦点をそらす方策
現在の危機的状況において、パラリンピックの開催に突き進む菅政権の愚かさを、多くの国民が感じている。
さらなる愚策として、児童生徒を観客としてむかい入れようとしている。
これは菅政権の常とう手段ではないだろうか。
馬鹿げた児童生徒の有観客は、それがあまりにも馬鹿げているがゆえに、それに対する批判が殺到し、焦点になるはずのパラリンピックの開催の是非の議論をぼかす効果があるのではないか。
すなわち、児童生徒による有観客は、バッファーあるいは障害物の役割を果たし、主目的のパラリンピック開催の是非の議論の焦点化を防ぐ役割を果たしているのである。
オリンピックの開催の時にも、前段階で無観客の暗黙の合意ができていたにもかかわらず、開催直前になって、有観客に始まり、1万人のみの有観客、児童生徒のみの有観客、が議論された。
この、有観客、1万人のみの有観客、児童生徒のみの有観客は、焦点となるべきオリンピック開催の是非にたどり着く前の防波堤の役割を果たしていたのである。
オリンピック開催に反対していた人たちにとっても、無観客になったことに、安堵を感じた。
菅首相にとっては、様々な防波堤のおかげでオリンピックを強行できたのである。
むやみやたらなものに目を集中させ、主目的を果たすやり方なのだ。
以前から、安倍、菅政権は、焦点をぼかすことで乗り切ることに血道をあげてきた。
ある時期から、コロナウイルス感染の主要場所が、家庭、職場に移行した後も、飲食店のみをやり玉に挙げ、それを防波堤にして、国民の目を家庭、職場から遠ざけていたのである。
今は大規模店舗に目を向けさせようとしている。
家庭、職場が主な感染場所であると国民が意識してしまえば、政権の無策ぶりが明らかになってしまうからである。
特に家庭での感染を抑えるためには、軽症者の隔離まで考えねばならず、隔離施設等、面倒な方針の大転換が必要となる。
方針の大転換をすれば、今まで何も具体的な感染防止策を取ってこなかったことが明らかになってしまう。
それゆえ、公務員の会食まで使って、飲食店に国民の目を向けさせたのである。
次に焦点をぼかす方法は、大規模店舗ということになる。
決して、主原因の家庭、職場に国民の目を向けさせてはならないのだ。
焦点をずらしていれば、そのうちコロナは収束するだろうという安易な方針に終始している菅首相、小池都知事では、コロナを収束することは不可能である。
焦点をつくのではなく、焦点をみない見せないでは、コロナウイルスが自然消滅しない限り、コロナの終焉は訪れない。
早急に、現政権を除かなくてはならない。
児童生徒による有観客の議論は、パラリンピック開催のための焦点ぼかし、あるいは防波堤に過ぎない。
gtkaudio at 07:33|Permalink│Comments(0)
2021年08月16日
役人の会食によるコロナ感染は、会食原因説への誘導?
役人の会食によるコロナ感染の話が後を絶たない。
主要感染場所が、家庭や職場、であることから目をそらすために、わざわざニュースに取り上げさせているのではないか。
東京都のデータによると、主要な感染場所は、
家庭 61.4%
職場 16.3%
であり、それに対して、
会食 3.9%
しかないのだ。
これがわかっているから、役人たちは会食をやめないのである。
会食の時間よりも、職場でともにいる時間のほうがずっと長いはずである。
職場での感染を隠すために、会食が使われている可能性もある。
役人たちの退廃は問題だが、それは内部で処分することであって、コロナと関連付けてニュースにするような問題ではない。
それよりも、家庭や職場での感染をどう食い止めるかが最大の問題である。
これをみれば、自宅療養という自宅放置が感染拡大の主要原因になるのは明らかだ。
このような最悪の無策から国民の目をそらすために、役人の会食を利用しているとしか思えない。
感染症対策には、検査と隔離が基本である。
インドで1日の感染者数が40万人を超えたとき、感染者の多さにも驚いたけれど、もっと驚いたことは、40万人超の感染者を特定したという事実から、インドには1日、数百万回のPCR検査をする能力があるということであった。
インド、いや日本以外の国においては、これが普通なのだろう。
PCR検査も、隔離もまともにできない国、日本。
日本は、本当に能力のない国になってしまった。
gtkaudio at 08:46|Permalink│Comments(0)
2021年08月11日
励磁電源 フィールドコイルスピーカ直流電源の製作
追加です。
Decca XMSという特殊なカートリッジばかりでは比較しにくいかもわかりませんので、マニアならよく使うステレオカートリッジのSPU GEで鳴らしてみました。
左右の出力を束ね、モノラルにして昇圧トランスに入力するという簡単なやり方です。
励磁スピーカ Field Coil The Night We Called It a Day The Trio Live Oscar Peterson Ray Brown Ed Thigpen
追加終わり。

前回のブログに書いたように、英国で購入したフィールドコイルスピーカの電圧を定電圧電源でテストして、60Vと決めた。
早速作ってみた。
シャーシの穴あけとか面倒だし、自分で使うものだから、板に部品を貼り付けて、簡単に作った。
回路は凝ったものではなく、真空管アンプの電源部分と同様に、抵抗やチョークを使って電圧を降下させ、最終的に60Vぐらいがフィールドコイルにかかるよう調整しただけの簡単な回路である。
まずは部品から紹介する。
電源トランスは、コンデンサの耐圧が150Vのものを使うので、2次が高電圧のものであると、無負荷の時に耐えられない可能性がある。2次80Vぐらいのものが理想であった。
英国の電源トランスは店にたくさんある。英国の電灯線は240Vで、100Vの日本では使い道がない。
例えばEL84アンプの電源トランス2次は通常280Vである。英国では240Vを280Vに昇圧している。
1次に100Vをかければ、100Vを少し超えた電圧を得ることが出来るはずである。
240V以外に250Vの端子がある電源トランスが見つかったのでこれを使うことにした。
実際に100Vでテストしたら、2次は108Vだった。

チョークはこのスピーカとともに送られてきたアンプから取り外したものである。同じものが3個手に入った。大きさからすると十分である。DCRは200Ωぐらいである。
コンデンサはすべてオイルコンにした。チョークの後ろにあるグレイの2個は、SAGEMという知らない会社の製品らしい。購入した時は、フランス製と書いてあったと思う。私がオーバーホールするアンプには英国製のオイルコンを使っているので、このような時以外は使うことのないものである。9uF2個を並列にして18uF。耐圧は500V。
その隣にある太いオイルコンは、ハンツの30uF150V。いいものだと思いつつ、耐圧が低すぎて使い道がなかった。
手前で寝転ぶのは、エリーの8uF150Vオイルコン。これも耐圧で使い道がなかった。
今回は使い道のない部品を利用できた。考えてみたら、見てくれは悪いがすべてのコンデンサがオイルコンの豪華なラインアップである。
ダイオード2個も英国製トランジスタアンプから取り外したものである。耐圧とかわからないけれど、壊れるまで使う。
電圧計だけ送料込み1000円で購入した。

回路はごく簡単である。
ダイオードで整流し、18uF、135Ω、30uFのπ回路を通った後、チョーク、8uf、フィールドコイルです。
135Ωの抵抗を変化させることで、フィールドコイルにかかる電圧を調整しています。
フィールドコイルの電圧は、現在56Vです。
最後にこのスピーカのことも書いておきます。
ボイスコイルのDCRは、2.5Ωですから、アウトプットトランスの出力インピーダンス4Ωで鳴らしております。
フィールドコイルのDCRは575Ω。
蝶ダンパー、10インチ。
段ボールの後面開放。
音をYouTubeにアップしました。お聴きください。
励磁型スピーカ Field Coil Speaker Michael Rabin Saint Saens Introduction And Rond Capriccioso
励磁型スピーカ Field Coil Speaker Take The ”A” Train Duke Ellington
Decca XMSという特殊なカートリッジばかりでは比較しにくいかもわかりませんので、マニアならよく使うステレオカートリッジのSPU GEで鳴らしてみました。
左右の出力を束ね、モノラルにして昇圧トランスに入力するという簡単なやり方です。
励磁スピーカ Field Coil The Night We Called It a Day The Trio Live Oscar Peterson Ray Brown Ed Thigpen
追加終わり。

前回のブログに書いたように、英国で購入したフィールドコイルスピーカの電圧を定電圧電源でテストして、60Vと決めた。
早速作ってみた。
シャーシの穴あけとか面倒だし、自分で使うものだから、板に部品を貼り付けて、簡単に作った。
回路は凝ったものではなく、真空管アンプの電源部分と同様に、抵抗やチョークを使って電圧を降下させ、最終的に60Vぐらいがフィールドコイルにかかるよう調整しただけの簡単な回路である。
まずは部品から紹介する。
電源トランスは、コンデンサの耐圧が150Vのものを使うので、2次が高電圧のものであると、無負荷の時に耐えられない可能性がある。2次80Vぐらいのものが理想であった。
英国の電源トランスは店にたくさんある。英国の電灯線は240Vで、100Vの日本では使い道がない。
例えばEL84アンプの電源トランス2次は通常280Vである。英国では240Vを280Vに昇圧している。
1次に100Vをかければ、100Vを少し超えた電圧を得ることが出来るはずである。
240V以外に250Vの端子がある電源トランスが見つかったのでこれを使うことにした。
実際に100Vでテストしたら、2次は108Vだった。

チョークはこのスピーカとともに送られてきたアンプから取り外したものである。同じものが3個手に入った。大きさからすると十分である。DCRは200Ωぐらいである。
コンデンサはすべてオイルコンにした。チョークの後ろにあるグレイの2個は、SAGEMという知らない会社の製品らしい。購入した時は、フランス製と書いてあったと思う。私がオーバーホールするアンプには英国製のオイルコンを使っているので、このような時以外は使うことのないものである。9uF2個を並列にして18uF。耐圧は500V。
その隣にある太いオイルコンは、ハンツの30uF150V。いいものだと思いつつ、耐圧が低すぎて使い道がなかった。
手前で寝転ぶのは、エリーの8uF150Vオイルコン。これも耐圧で使い道がなかった。
今回は使い道のない部品を利用できた。考えてみたら、見てくれは悪いがすべてのコンデンサがオイルコンの豪華なラインアップである。
ダイオード2個も英国製トランジスタアンプから取り外したものである。耐圧とかわからないけれど、壊れるまで使う。
電圧計だけ送料込み1000円で購入した。

回路はごく簡単である。
ダイオードで整流し、18uF、135Ω、30uFのπ回路を通った後、チョーク、8uf、フィールドコイルです。
135Ωの抵抗を変化させることで、フィールドコイルにかかる電圧を調整しています。
フィールドコイルの電圧は、現在56Vです。
最後にこのスピーカのことも書いておきます。
ボイスコイルのDCRは、2.5Ωですから、アウトプットトランスの出力インピーダンス4Ωで鳴らしております。
フィールドコイルのDCRは575Ω。
蝶ダンパー、10インチ。
段ボールの後面開放。
音をYouTubeにアップしました。お聴きください。
励磁型スピーカ Field Coil Speaker Michael Rabin Saint Saens Introduction And Rond Capriccioso
励磁型スピーカ Field Coil Speaker Take The ”A” Train Duke Ellington
gtkaudio at 02:57|Permalink│Comments(0)
2021年08月10日
励磁型 フィールドコイルスピーカ
Ebayを見ていたら、EMIの楕円スピーカが目に留まった。
珍しいアルニコ仕様のペアだった。さらに蝶ダンパ、私の好みにぴったりだ。
他にも2個の10”のスピーカがついてくる。
1個は、グッドマンのアキシエット10” 、アキシエットの魅力を特徴づける細長いアルニコマグネットではないが、古いタイプのアキシエットとのことである。
これも魅力だ。
最後の1個は、ラベルがはがれていて、どこの製品かもわからない。
最後の1個は無視しても、3個だけで十分だ。
買ってみた。安かったが、なんだかわからないアンプ2台も付いてきていたので、送料がバカ高くなっていた。
まあいい、3個のスピーカならちょうどよい合計額だ。
さて届いた。
EMIのエッジを修理し、アキシエットとともに聴いてみた。
うんいい音だ。


最後の1個。
あれ、フィールドコイルじゃねーか。オークションの写真では、このスピーカは無視していたので気づかなかった。
テストするには、直流電源が必要になる。
どうしようか。
面倒なので、定電圧電源を買うことにする。
フィールドコイルのDCRは、575Ωだった。
なるべく高電圧のものを探したが、30Vのものしかなかった。送料込みで3500円。新品なら何万円もするだろうに、安い。
送られてきたものはきれいだった。

あれ、いい音じゃん。
EMIやアキシエットに引けを取らない。
こうなると、もっと電圧をかけたくなる。
50Vの定電圧電源が見つかった。1500円で、送料1111円。あまりきれいでない。
同じ人が、もっときれいなのを2000円で出品していた。送料同じ。
よし、これにしよう。入札した。
これが大失敗。
落札できたので、ゆっくり読んでみたら25V仕様じゃん。
そっから大わらわ。
50ボルト仕様は落札されていなかったので、500円の差額は構わないから、50V仕様を送ってほしいと頼み込んだ。
出品者、面倒なことなのに、快諾くださり、一安心。

汚いけど、50Vで聴ける。そう思った矢先に、ひととん挫。
上がっていた電圧が、すーと下がってしまう。
背面のジャンパーで、電圧固定とアジャストを選択できるようになっている。
アジャストの状態から、ジャンパーを外して、固定の状態にする。
45Vの固定になってしまった。ボリュームを回しても変化しない。
電流アジャストを固定にしたらどうだろう。電圧はジャンパーをつけてアジャストにする。
電流のジャンパーを外して、固定にする。
これでボルトのボリュームが効きだした。
50Vに設定できた。
正しいやり方かどうかはわからないが、使えればどうでもよい。
聴いてみた。さらにいい。
こうなるともっと電圧を高くしたくなる。
もっと電圧を。砂漠で水を求めるように、おれは、もっと電圧が欲しいのだ。
よーし、こうなったらやっちゃおう。
30Vと50Vの定電圧電源を直列につないで、80Vまで出せるようにする。
やってみた。
50V以上だと、音にそんなに変化はない。
そこで適正電圧を決めることにする。
指でフィールドコイルに触れて、体温よりもちょっと暖かいと感じる程度と、経験者に教えてもらった。
70Vだとちょっと熱くなる。60V程度だろう。
60Vで575Ωだから、60÷575=0.1043Å 60x0.1=6W 6W程度。
適正かどうかはわからないけれど、音が良けりゃそれでいい。
それにしても磁力は弱い。
アルニコでは、ドライバーを近くに持ってゆくとくっつき、はがすには力がいる。
このコイルでは、くっつきもしない。
クリップがつく程度である。
ボイスコイル付近でどうかはわからないけれど、磁力は弱いようだ。
フィールドコイルは磁力が強いから音がいいってのは本当なんですかね。
以前一度フィールドコイルを鳴らしたことはあったけれど、こんないい音はしなかった。
トランスのない定電圧電源だったせいかもしれない。
さてと、かける電圧の目途がついたので、励磁電源を自作してみた。
まあ、初めての経験である。
手持ちの部品を使い作った。ただし、オイルコンを使った。
その経緯は次で紹介する。
gtkaudio at 03:03|Permalink│Comments(0)