2021年07月
2021年07月27日
東京オリンピックの中止を願う その5
あーあ、馬鹿がオリンピックを始めてしまった。
「オリンピックを中止にするのはやさしいことだった。多くの人から中止にすることを勧められたが、中止にはしなかった」と菅首相は言う。
これですべてうまく行くと思ったらしい。
菅首相は何が言いたいのか。
他人の意見など無視して、自ら信じる苦難の道を行く俺はかっこいいだろうと言いたいのだ。
まさに馬鹿な一兵卒の勇気である。大将の勇気ではない。
馬鹿な一兵卒の能力しかない大将をいただく国民ほど悲惨で哀れなものはない。
撤退の勇気を持たない大将など、将兵にとって最も有害である。
東洋経済 新型コロナウイルス 国内感染状況で、東京都の陽性者数グラフをみると、先週あたりから指数関数の垂直に近い上昇局面の兆し(きざし)が確認できる。
7月27日、休日明け火曜日の陽性者数は、2848名になり、先週火曜日1387名の2倍以上の上昇を示している。
東京オリンピックの中止を願う その3で書いたように、上昇し始めたのを6月12日としていたから、季節要因による2か月間の上昇からすると、8月半ばまでこの上昇は続くと思われる。
オリンピックを強行したから、上昇局面が、もっと長くなる可能性もある。
急激な上昇の要因は、二つ考えられる。
一つは、感染力の強いデルタ株の割合が増加したこと。
一つは、オリンピックの準備のための人流の増加および報道陣等の外国人の増加である。
ここ門前仲町のスーパーでも、しばしば外国人を見かけるようになった。
GPSでの監視など不可能だろうし、野放しの状態である。
コロナ対策など、何もしていないと同様なのだ。
東京の陽性者数はそのうち5,000を超えるだろう。
そこらでとどまればいいが、無理だろうね。
PCR検査体制はどうだ。追えなくなってしまう。
医療崩壊は必至である。
菅首相、陽性者数が5,000を超えても、自分の一兵卒的勇気を示すために、オリンピックは中止しないだろう。
もう一度言おう。馬鹿な大将、敵より怖い。
菅首相を取り除く方法はないものだろうか。
gtkaudio at 05:34|Permalink│Comments(0)
2021年07月21日
東京オリンピックの中止を願う その4
この前のブログに書いた、7月20には5,000人の陽性者が出るとの私の予想は外れた。
外れた原因を考えている。
まず第一は、罹患した人の潜伏期間を考えなかったことである。
罹患しても、症状が出るのに10日から2週間かかることを考慮に入れなかった。
罹患した次の日から、ほかの人を罹患させると考えてしまったところが間違えであった。
第二は、実効再生産数1.2を、一人の陽性者が、1日に1.2人の罹患者を生み出すと考えたことであった。
実際は、1.2人の罹患者を生み出すのに数日かかるはずである。
以上2点の誤りにより、1.2の10乗という計算は成り立たない。
私の考えは間違っていたが、陽性者数は確実に増加し、7月21日東京の陽性者数は、1,832人に達している。先週同日の683人増である。
季節要因による増加傾向は、少なくともあと2週間は続くはずであり、東洋経済 新型コロナウイルス国内感染状況によれば、指数関数的増加を示し始めている。
来週には、増加が1,000人を超えることだってあるということだ。
緊急事態宣言による効果は、主原因ではない飲食店への規制だけだから、期待できない。
このような陽性者の急増にもかかわらず、東京の検査数は微増にとどまっている。
オリンピックを推進するものにとって、なるべく陽性者数を抑えたい意向が働いているのだろうけれど、このような状態に成ったら、検査数は少ないのに異常に陽性者数が多いということになる。
陽性者を少なくするには、あとは改ざんしかなくなってしまう。
今の指導者たちなら、改ざんだってやりかねない。
日本のコロナ対策の問題点の第一は、無症状の陽性者を野放しにしていることである。
自覚症状の無い陽性者は自由に歩き回り、コロナウイルスをばらまいている。
コロナウイルスを抑えられるはずがない。
第2は、世界の常識になっている空気感染を認めようとしないことである。
空気感染するとなれば、例えば無症状の陽性者が乗ったエレベーターの内部にはその陽性者が降りた後も数時間ウイルスがとどまり、あとから乗ってきた人を罹患させるのである。
誰からうつされたかなんてわかるはずがない。
職場での感染が主要原因になっているのは当然である。
このような状態の中でオリンピック、狂っている。
東京の陽性者数が5,000を超えてもオリンピックは止めそうにない。
なんてひどい指導者を持ってしまったのだ、日本は。
gtkaudio at 20:11|Permalink│Comments(0)
2021年07月11日
東京オリンピックの中止を願う その3
7月10日、東京のコロナウイルス新規陽性者数は950である。
土曜日 だから、通常少なくなるはずなのに、今週の最大数を記録した。
来週は1,000を超えるだろう。
12日からは、4度目の緊急事態宣言をするという。
それでもオリンピックをやるのだ。
馬鹿である。
それなら、東洋経済の新型コロナウイルス 国内感染状況を参考に10日後の陽性者数の予測をしてみよう。
過去の記録から、新規感染者数が底を打って、上昇に転じた日にちと最高数を記録した日にちを書き出してみる。
上昇に転じた日 最高数を記録した日 緊急事態宣言発出日
6月1日 13名 8月1日 472名
11月3日 209名 1月7日 2520名 1月8日(2回目)
3月7日 237名 5月8日 1121名 4月25日(3回目)
6月12日 467名 7月10日 950名 7月12日(4回目)
黒字は過去3回の流行である。最後の薄字は現在進行中。
過去3回の流行をみると、上昇に転じて最高数になるまで、約2か月かかっている。
おそらく現在の上昇もあと1か月続くと思われる。
オリンピックの人流は、半端なものではないから、もっと長くなるかもしれない。
緊急事態宣言の効果は期待できない。
宣言の効果が出るとしたら、約2週間後である。
1月8日は、発出のその日から効果が出たように見える。減少に転ずる日に発出しただけである。
4月25日は、ちょうど発出の13日後でよさそうであるが、上昇に転じて2か月後でもある。
過去3回のデータから、流行の上昇は約2か月間のほうがありえそうである。
さて、これから10日後の東京の新規陽性者数を予測してみる。現在は上昇過程なのだ。
7月9日、東京の実効再生産数は1.19である。
10日のは出ていないが、950であるから1.2を超えているだろう。
10日間実効再生産数が1.2ぐらいの値を続けたとすると、1.2の10乗だからおよそ6.19倍となる。
ということは、7月20ごろには、新規陽性者数が5,000を超える可能性がある。
保健所によるPCR検査の容量は増えていない。検査を受けられない人も出てくるだろう。
デルタ株は、若者も重症化する可能性があるという。
医療は大丈夫だろうか。
こんな状態になる可能性があるというのに、オリンピックはやるという。
狂っている。
菅首相は、「俺は勝負したんだ」と側近に語ったという。
まさに、一兵卒の勇気というやつだ。
反対が多ければ多いほど、戦局が悪くなればなるほど、むやみやたらに突き進む。
戦略も戦術もない。
一兵卒ならいいですよ。本人が戦死するだけだから。
この勝負、懸けているのは自分の命ではなく、国民の命である。
こんな人間、大将には最も向かない。
携帯の木魚をたたきながら、「安全安心」を唱えるだけで、何ら智略というものを持たない。
俺はやるときはやるんだと、必敗の戦いに将兵を駆り立て、全滅させる。
それを勇気だと思っている。出てくる言葉は、「俺は勝負したんだ」
ここで、コロナウイルスがつぶやく。「敵の大将、俺たちの味方じゃねえか?」
進軍の好機を見極める能力以上に、不名誉であっても撤退を決める能力こそが大将には求められるのだ。
本当に、「馬鹿な大将、敵より怖い」である。
gtkaudio at 04:48|Permalink│Comments(0)