2021年02月

2021年02月25日

Leak TL/50

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二つ前のブログで、懇意のお客さまのLeak TL/50 Plusの修理について書いた。

ダメになった電源トランスを国産の電源トランスに載せ替えるという私にとっては大変な作業であった。

その音がなかなか良いものだったので、手持ちのTL/50を手直ししてみる気になった。

お客様のTL/50は、昔オーバーホールしたものだったから、電源に使うブロック型のオイルコンをふんだんに使っていた。

音の良さはそこにあったのかもしれない。

当時はだれも買う人がいなかったせいで、英国製のオイルコンも安く手に入った。今は高価で気軽に買える額ではない。


お客様のTL/50と同じ量のオイルコンは使えない。

高価だけでなく、重たすぎて、年寄りのわたしには持ち上げるのも嫌になるくらいである。


ただ私のは自分用だからケチってしまって、4か所のうち1か所新しめのオイルコンにしたところがあった。

そこだけでも古いオイルコンに替えてみる気になった。

ケチっただけでなく、テストの意味もあったが、結局新しめのオイルコンではダメだったのである。



直したTL/50の音をYouTubeに載せて試していた時、新規のお客様から電話が入り、Decca XMS用アダプターをご購入いただいた。

お客様にお送りするアダプターを使ってテストした。

まずはそれを聴いてください。

Mozart Clarinet Concerto In A Major (K622) Rondo Allegro Louis Cahuzac Leak TL/50



次はTL/50のテストです。

Miles Davis Dancing In The Dark from Somethin' Else Cannonball Adderley Leak TL/50 Plus

Miles Davis One For Daddy-O from Somethin' Else Cannonball Adderley Leak TL/50 Plus

ブレンダ リー エンドオブザワールド Brenda Lee The End Of The World Leak TL/50 Plus

Joh.Seb.Bach Sonate NR.1 G=Moll, BWV 1001 Adagio Susanne Lautenbacher Leak TL/50 Plus

Joh.Seb.Bach Sonate NR.1 G=Moll, BWV 1001 Fuga(Allegro) Susanne Lautenbacher Leak TL/50 Plus

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2021年02月09日

鉄道模型 Zゲージ デルタ線 三角線回し wye 

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去年の暮れ、何の気なしにメルカリを見ていたら、線路の中古が目に留まった。

メルクリンのZゲージで、7個のポイントも付いている。

木と紙で車体を作っていた小学生時代を思い出し、思わず買ってしまった。

車両も制御する電源もなしにである。

今思うに、私にとって鉄道模型の魅力は、線路とポイントにあるようだ。



女の下着を盗むようなフェティシズムは俺にはないと思っていた。

下着の中身が大事だろうに。

車両よりも線路が好き。

ん?

俺のフェティちゃんこんなとこにいたかと新たな感慨を持った。



購入したものは、レイアウトから外した部材で、これは何に使うものなのか判断に苦しむものも含まれていた。

その中に、ON OFF ON2回路の新品トグルスイッチ4個が含まれていた。

これはわかる。

4個のトグルスイッチがあれば、1個の電源(パワーパック)で、4系統の列車の進行方向を独立して制御できる。

つまり、電源が4個あるのと同じである。

小さなアルミシャーシに4個を装着し、配線した。

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やってみたかったのは、デルタ線である。

方向転換には、転車台がある。ただし機関車1両だけである。

デルタ線ならば、列車全体を方向転換できる。

考え始めると、意外と難しいことがわかった、



3個のポイントと線路で三角形につなぐと、ショートする。

一か所絶縁しても、絶縁部を境に、列車は逆走しようとする。

つまり独立した2回路で制御する必要があるということなのだ。

ポイントの制御も考えると、面倒な操作となる。



ただ、ポイントはよくできていて、1方向に決めておけば、列車はこじ開けるように進んで、ポイントは元に戻りその方向性は担保されることがわかった。

いいぞ、2個のトグルスイッチを使えばできる。

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使いやすいので、右端と左端の2回路を使った。

2つの電源供給は次のようにした。

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赤と青は2個の独立電源供給である。

2か所の絶縁点は、赤と青の接するところに取ってある。

トグルスイッチは左右とも、上方向に倒した時、(1)の方向に進むように設定した。


(1)
右下から発車した列車は、ポイントが右に行くように設定してあるから、そのまま登っていく。

絶縁点も、それぞれの独立した電源が同じ方向を向いているから、難なく通過する。

ポイントの方向は逆だが、こじ開けるように進み、通過後ポイントは元の位置に戻る。

左のトグルスイッチを直立に戻すと列車は止まる。

(2)
左のトグルスイッチを手前(下方向)に倒すと、逆向きに走り出す。右のスイッチの操作は必要ないが、この時右のスイッチも手前に倒しておくと後から操作する必要がない。

ポイントは進行方向右に設定してあるから、図の左下に進む。

左下のポイントの方向は逆だが、こじ開けるように列車は通過し、ポイントは元に戻る。

左のスイッチ直立で止まる。

(3)
左のスイッチ上方向にすると、ポイントは右に設定してあるから、横方向に進む。

右のスイッチは下方向にする。

絶縁点は同じ方向を向いているので通過する。

ポイントは逆方向だが、こじ開けるように進み、右スイッチを直立させることで、止まる。

この時列車は前後が逆転している。


小学生時代を思い出す鉄道模型。当時は高価で手に入れることのできなかったポイントをふんだんに使えるのがいい。

私にとってなんといっても線路とポイントが魅力です。車両はどうでもいいです。

知恵の輪を解くような楽しみもあります。



走行の様子をYouTubeにアップしました。ご覧ください。

デルタ線 三角線回し wye メルクリン Zゲージ












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