2020年05月

2020年05月24日

斜陽の国、日本

かつて日本は力のある国であった。

 

今、その力は大いに落ちている。

 

多くの国民は潜在的にそのことに気づいているが、真正面からそれに向き合おうとはしていない。

 

日本が他国に比べてよい国であることを示すテレビ番組は視聴率を稼ぐ。

 

潜在的不安から目をそらすためにそのような番組で心を慰めているのである。

 

日本が真の力を持っていた時、慰め的番組は必要としなかった。

 

逆に、日本の国の問題点を批判的にとらえる番組が、現在よりも多かった。

 

自国を批判的にとらえることができるからこそ、その国は発展するといってもよい。

 

 

 

良い国ニッポンの幻想に浸りたがっているのは、安倍首相なのだろう。

 

自国批判は、自虐であると、単純に考える人である。

 

自国をよいしょする人間が愛国者であり、批判する人間は非愛国者であると単純に考える人でもある。

 

批判する人間が、どれだけ日本のことを心配し、よりよくなってほしいと思っているかなど、考えも及ばない人である。

良い国ニッポン的番組を推奨し、政権批判的番組には圧力をかけ、日本の凋落を推し進めているのが安倍政権自身であることに気づくはずもない人間である。

 

 
例を示そうか。

懇意のお客様と、ZOOMを使って二人だけの会議をしていた時、友人から電話が入った。

会議を終えた後、折り返しの電話をした。

当然ZOOMの話になった。

友人がぽつりと、「ZOOMって日本の技術じゃないんだよな」と残念そうに言うのである。

そうなのだ。かつて新たな技術といえば日本発のものがほとんどの時代があった。

今は、なくなっている。

携帯のファイブGの技術では、中国がトップを走り、アメリカ、韓国、ヨーロッパでの開発は行われているが、日本が登場することはない。

マスコミは、日本の参画がないことに、何らの焦りも感じていないようである。



かつての日本だったら、新技術に少しでも後れを取った時、マスコミが大騒ぎした。

今はそれに対する批判さえない。

テレビは、「日本は技術がある」と呪文のように唱えている。

私はこれを聞くと悲しくなる。

自分で言わなくては不安なのだろう。

それを言うなら、「かつての日本には技術があった」のはずだ。

今の日本は遅れた国になりつつあるという自覚が必要である。



安倍政権になってからの、「良い国ニッポン」の推奨と、日本の現実に対する批判の抑制が、日本の停滞と斜陽化をもたらしているのである。



gtkaudio at 04:48|PermalinkComments(2)欧米人 

2020年05月14日

今となっては破格の値段、GTKオーディオの真空管アンプ


Ebayを見ていたら驚いてしまった。

英国Dubilierの中古のセラミックエンドオイルコンデンサが、0.1uf 350V 2本240ドルで出品してあったのだ。

こんな値段で買う人があるのかと思ってしまうが、確かにこの頃英国製オイルコンはゴムエンドでさえ出品されることはなくなっている。

まあ、1本1万円はするのかもしれない。

そうなるとGTKオーディオで今まで売ってきたオーバーホールしたLeakアンプの値段は安すぎる。


IMG_0825

上の画像は、私が10年以上前Leakの真空管アンプをオーバーホール始めたころ使用していたオリジナルと同じペーパーインオイルコンデンサである。

右から、0.05uF 0.1uF 0.25uFで耐圧は350V。すべてNOS(新品在庫品)です。

Leakのオリジナルに使われていたのはすべてTCCのオイルコンですが、画像の真ん中はTCCで両端はTCCを買収したPlesseyです。

TCCの工場で作られたものですから、PlesseyもTCCと中身は全く同じものになります。

おそらく私が直しに使っていたのは最初の2,3年で、それ以降はセラミックエンドに変えたと思います。

だからGTKオーディオで真空管アンプを購入されたり、オーバーホールされた方は、すべてセラミックエンドのペーパーインオイルコンデンサのアンプをお持ちのはずです。

IMG_0826

上の画像が、セラミックエンドです。碍子(セラミック)で封印されています。

右から 0,005uF2本を並列接続して0,01uF耐圧1000V 0.1uF耐圧350V 0.1uF耐圧500V 0,25uF耐圧500V。

これらのセラミックエンドコンデンサをふんだんに使ってGTKオーディオではオーバーホールをしてあるのです。

例えば、Leak Point One Stereoプリアンプの場合、0.1uF 10本 0.25uF 2本 0.01uF 2本 計14本すべてセラミックエンドを使い、さらに基板上の抵抗のすべてを当時のNOSの抵抗で交換してオーバーホールしています。

電源部の8uF電解コンデンサも、容量は少々落ちますが、箱型のオイルコンデンサに置き換えてあります。

以上の整備をして、20万円で販売していたのですから安すぎますね。



今セラミックコンデンサをすべて買い揃えようとしたら、送料も入れると20万円近くになる。

まあ、手に入らないでしょうが。

よくよく考えると、私の工賃、本体代金、抵抗代金、すべてゼロになってしまう。

まあ、私の音を評価して購入してくださったのですから、問題ありませんが。

GTKオーディオのLeakの音は、簡単に修理したそんじょそこらのLeakの音とは全く違うのです。



私の店で購入されたお客様に電気回路の話はほとんど致しません。

蓋を外して、こんな部品を使っていますなどということもしたことはほとんどありません。

音を聴けばそれで判断がつくお客様が購入してくださっているのです。

GTKオーディオのYouTubeを聴けば違いが判るお客様がほとんどなのです。

雑誌等の他人の評価などあてにしていないそういうお客さんたちなのです。

ですから、今まで安く売ってしまったことも何ら惜しくはありません。




オーディオの本質は理系のものではなく、文系のものであると私は思っております。

科学的、論理的なものではなく、人間の感覚、気取って言えば人間の感性にかかわるものととらえているのです。

その辺の詳しいことは別の機会に書きます。




あ、科学的論理的に電気回路を考察する人たちを否定しているわけではありません。

そういう楽しみもあってよいと思います。

しかしながら、電気知識のないオーディオマニアのほうが、音についてはよくわかるってことも十分あり得ることです。



オーディオとは、芸能芸術の世界であると私は思っているのです。


GTKaudio

gtkaudio at 02:26|PermalinkComments(0)オーディオ 

2020年05月08日

安倍のマスク

 

安倍のマスクはまだ受け取ってはいない。

 

受け取れば、現在の日本政府の無能さに、暗澹たる気持ちになるのであろう。

 

粗悪品が混ざっていると聞く。そのせいで配布が伸ばし伸ばしになっている。

 

マスクはスーパーで安く手に入るようになった。

 

この時期に配られたって、なんのありがたみもない。

 

 

コロナウイルスが問題になり始めたころ、桜を見る会の問題が噴出していた。

 

コロナをうまく収束させることで、現政権がこの苦境を乗り切ってしまうのだろうと推測していた。

 

私の推測は外れた。

 

現政権に、通常持っているであろう並の能力もなかったのである。

 

韓国、台湾の政権は、焦点がどこにあるかをまじめに考え、検査体制の拡充と、医療崩壊を防ぐ体制を整えることにより、第一次の流行を押しとどめることができた。

 

その間、日本政府は論理的一貫性を持つことなく、行き当たりばったりの施策により、国民にいつあけるともわからない苦しみを与え続けているのである。

 

 

人は安倍首相に代わる人材がいないという。

 

本気かよ。

 

日本人はそんなに馬鹿ばかりそろっているわけではない。

 

安倍首相以外の人物なら、もっとうまくやっていただろうと思う。

 

戦後最大の危機に際して、最低の政権を持ってしまったことが日本の不幸である。

 

まあ、こんな政権を支持してきた国民が多くいるのだから、この苦境を甘んじて受けなければならないのだろう。



gtkaudio at 11:41|PermalinkComments(0)欧米人