2020年04月

2020年04月24日

Leakプリアンプ、3結、5結

追加です。

トーンコントロール部が5結のプリアンプは。今ま私のYouTubeに数多く載せてあります。

3結だけならどのような音になるのかとお思いの方もいらっしゃるでしょうから、左右ともに3結のプリアンプでの映像をアップしました。

同じ型番ではなく、Varislope3とPoint One Plusになっておりますが、ともに3結で、私の耳では音の違いは感じられませんでした。

どうぞ。

Along Came Betty Art Blakey Leak Point One Plus 3結 Varislope3 3結

追加終わり。



Leakのプリアンプでは、最初期には双3極管1本を使い、イコライザ部とトーンコントロール部ともに3極管でまかなっていました。


IMG_0753

例えば画像の最初期Varislopeは、ECC81 1本、最終Varislope Monoは5極管EF86 2本が使われています。

ECC81は双3極管で、3極管2個を1本の真空管に入れたものですから、片側をイコライザに、もう一方をトーンコントロールに振り分けています。1本でプリアンプですから、シンプルです。中の回路は狭い中、線が入り乱れて、なかなか複雑ですが。

最終Varislope Monoはイコライザ、トーンコントロールともに5極管を最大限に使った5結(5極管接続)です。

さて、Leakプリアンプの時代の変遷を見ていきましょう。


IMG_0776

上の薄茶色時代のVarislope3は、イコライザ5結、トーンコントロール3結です。

それほど感度をよくする必要がなかったのでしょう。


トーンコントロール部も5結にして、感度を上げる必要が出てきたのでしょう、次の時代に分かれ目が来ます。


IMG_0814

ともにVarislope3ですが、中央部に見える2個のスライドスイッチ、色が違います。

上の2個のスライドスイッチは黒です。トーンコントロール部は3結(3極管接続)。

下の2個のスライドスイッチは白です。トーンコントロール部は5結(5極管接続)。

5結のプリアンプは、seriesNと呼んで区別していました。NはNewのことでしょうか。


この時代の濃いあずき色のプリは、Point One Plusも同様に2種類あるのですが、Varislope3のように、外観で区別する方法はありません。中を見て区別します。

音に関しては、耳のいい人には違いが判るのでしょうが、敏感な耳を持たない私には無理です。

3結はボリュームを上げる必要があるかもしれません。


3結5結混在のプリを使って、YouTubeにアップしました。

右チャンネル3結、左チャンネル5結です。

お聴きください。

Isao Suzuki Blue City Leak Varislope3 3結、5結



GTKaudio


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2020年04月05日

中古の真空管


かつて、と言っても7,8年前までは、EbayでLeakのアンプを買えば、Mullard等の中古のオリジナル真空管がついてきた。

今は、注意をしないと新品の現行真空管に代わっていることが多い。

なぜか。

中古であってもオリジナルの真空管は高く売れるのである。

アンプには安い新品をつけて、オリジナルは別に売れば、大きな差額を得ることができる。

中古なのに、なぜ高く売れるのか。

音がいいと感じる人がいるからである。

前のブログで紹介した6SN7が良い例である。

 IMG_0788


IMG_0786

上二枚の写真は、GTKオーディオがオーバーホールしたLeakのアンプを売る際につけるオリジナルの真空管である。

写真を撮るために、きれいなものだけを選んでしまった。

付属させる真空管は、ロゴが見えなくなっていたり、Mullard特有のの黒ずみができていたりする。

それでも、私の店で購入されるお客様は、音の違いを分かってくださるはずだと信じてオリジナルをつけている。



それでは、音の良さとは何かと言えば、まことに抽象的な言葉しか浮かばない。

太い、趣がある、しっとりとしている、品を感じるなあ、等々である。

感じるか感じないかは、まさに芸能芸術の分野である。

測定値に頼るだけの理系一辺倒の人たちにはわからない世界である。

だから、このようなものは感じない人もいる。

その人たちは現行品の測定値の良いもので満足していてくれればいいのですが、そうもいかない事情がある。

噂である。

誰かがいいといえば、自分ではわからないのに、買いあさり始めるのが出てくる。

成金趣味の人たちに多い。

ハイエンドオーディオに群がった人たちを見ればわかるでしょう。

ハイエンドオーディオ、言葉自体が成金趣味である。




違いが判る人たちにとっては全く迷惑な話である。

あまりに値段が騰がって、購入できなくなってしまう。

英国製の6SN7、2万円だってとんでもないと思うのに、10万を超えるなんて勘弁してよと言いたくなる。

写真のMullard製EL34、xf1ダブルゲッターファットベースです。

EL34の最初期の製品で、市場に出てくることも少ない。

Vintageの真空管は古いものほど高価な傾向がある。

オーバーホールしたLeakに、さすがにこんなのは付属できません。

xf2で我慢していただいています。

xf2の値段だって、私にはとんでもないと感じます。

RFTもいい音ですよ。

うーん、これも高いか。

なんかやりにくいねえ。


GTKオーディオ




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