2018年06月
2018年06月05日
Decca XMSの再生 その2
Decca XMS用のコイルを作ってもらっていた。
現行の銅線を使い、新たに作ったのである。
XMSのコイルは切れているものが多く、導通があるかないかが大きな問題であった。
知り合いのカートリッジを製作している会社を通じて、コイルを製作してもらった。
結果としての音がどうなるかわからなかったので、まずは少くない数を作ってもらうことにした。
大量のコイルを対象としている会社であるから、少数のコイルを作ることには抵抗がある。
新たなコイルを作るための準備費として数万円を必要とした。
つまり1個作ったとしても、この数万円(5万を超える額)は必要なのである。
まあ、当然のことである。
何百個も頼むわけではないので、単価が高くなる。
私にとってDecca XMSは、最高のカートリッジと思っているので、やってみることにした。
出来たのが次の画像にあるコイルである。

DCRが300Ωを超える値を示している。
オリジナルのハイインピーダンスのXMSは、DCRが3.3KΩあり、それがまた魅力なのであるが、作業のしやすさを考えれば、300Ω程度でも良い値である。
さて装着してみた。
半田付けが簡単ではないが、時間をかけて完了した。
大事なのは、結果としての音である。
良い。
私の耳では合格である。
私が良いといったからと言って、信用してはならない。
自分で聴いて結果を出すのである。
当然のことなのに、他の人の評価に頼ろうとする。
だからいつまでたっても良い音は出ない。
さあ自分の耳で判断してください。
XMSの頭に緑のテープが貼ってあるのが、換装したコイルのXMSである。
Prokofiev Sonata No 2, OP.94 Third Movement David Oistrakh Vladimir Yampolsky Decca XMS New coil
SP 78 rpm Flip's Boogie Flip Phillips Quartet Decca XMS New coil
SPの再生について、YouTube上に、次のようなコメントをくださった方がいた。
2018年06月01日
Decca MK1 Mono 楕円針の音

さらに、楕円の中にLPと書いてあるから、楕円針か?

コードがEXだから、まさに楕円針。
珍しい。
以前一度だけ手に入れたことがある。2度目だ。
前の時はYouTubeなど無かったから音は出せなかった。
今回は出してみよう。
ついでだからちょと遊んでみる。

5倍というごく倍率の低い昇圧トランスをかましたらどうなるか。
実はこれ、Yahooでこのトランスを購入されたお客様からの質問であった。
やったことがなかったので、やってみた。
悪くない。
お客様もやって見られたようで、音の良さに驚かれていました。
YouTubeでわかるかはおぼつきませんが、やってみました。
最初はトランスなしで、次はトランス付です。
さあ、聴いてください。
SP 78rpm The Julian Dash Septet Dashin' in Decca XMS New coil