2018年05月
2018年05月17日
クレオパトラの夢 バド・パウエル傑作集

ベスト盤は通常音が悪い。
聴いたらなかなか良い音であった。
KINGのレコードは音がいいですね。
だけど、このレコードには、ちょっと面食らった。

Side 1はMicrogrooveと書いてある。
モノラルだと思った。
これを確認して購入した。

Side 2はステレオと書いてある。
購入後、初めて手に持った時、こちらの面を見た。
残念、ステレオだったかと思った。
モノラルがほしくて買ったのである。
まさか、表がモノラルで裏がステレオなんてレコードがあるとは思わなかった。
ステレオ針で一面を聴いていた。
クレオパトラの夢を聴いていた時である。
Microgrooveと書いてあるのに気付いた。さらにMONOと書いてある。
なのに、クレオパトラの夢は、ステレオである。
左右がはっきりしすぎるくらい異なる音である。
まあ音がいいので許す。
1982年リリースだから、モノラルもステレオ針での再生を前提としているレコードなのだろう。
さてと、今回は英国の業務用アンプから取り外したMCトランスを試してみた。
初めて使う。DCR1.5Ω 昇圧比約50倍のトランスである。
DCR1Ω 約50倍のトランスは以前YouTubeで音出ししたことはあるが、これは初めてである。

なかなかいい音がする。聴いていて心地が良い。
BBCにも納入されていた業務用アンプだから、当然かもしれない。
まあ、私が良いという言葉など、信じてはいけない。
音を聴いて、自分で判断されればよい。
だから私はYouTubeに載せているのです。
自分で判断される人にとっては不思議かもしれませんが、音の良し悪しを自分で判断できる人は少ないのです。
自信がない。だから他の人[評論家など]の意見を聞いて、安心して購入するのである。
音の良さを感じる力がないから、音の良さを論理的にあるいは科学的に説明せよなどと、とんでもないことを言いだす人が出てくるのである。
芸能芸術は感じるものである。音も芸能芸術の分野に入る。
まずは音の良さを感じる能力が必要である。
まあいい。少なくとも私のお客さんたちは、自分で聴いて判断の出来る人たちである。
さて聴いてください。このレコードからです。
A Night In Tunisiaだけがモノラルで、あとの2曲はステレオです。
A Night In Tunisia Bud Powell MC transformer for SPU
Danceland Bud Powell MC transformer for SPU
GTKaudioです。当然Thorens TD124の台座はサンドフィルドです。
TD124は、砂入り台座でなければ、こんな切れとつやのある音は出ません。
2018年05月08日
Decca XMSの再生

Decca XMSを鳴らすためのいくつかの工夫をしてみました。
まず手始めに、DeccaのSP用の古いアームを利用して、XMS用のアームに改造しました。
放送局で使われていたXMS用のロングアームに似たショートアームがありました。
ずいぶん前に購入していたもので、カートリッジをはめるソケット部分が、XMSとは全く異なる形状でした。
当然XMSは使えません。
そのソケット部分の部品を外し、他から取り外したXMS用のソケットをアームに移植しました。
15㎜程度のオーバーハングになるように、アームの軸の位置を決め、Thorens TD124用ボードに固定しました。

以上でアームは出来上がりました。
次はXMSカートリッジです。
XMSのカートリッジは、コイルが切れているものが多く、私のところにはコイルの導通のないカートリッジがごろごろしています。
カートリッジを製造している知り合いに修理を依頼しました。
現代の銅線を使い、巻き直してくれました。
音を聴いて、これなら十分に楽しめるレベルにあると思いましたので、YouTubeにアップしました。


Somethin' Elseのオリジナルモノラルレコードは、到底私などには手に入らないだろうと諦めておりましたが、意外と安い価格だったので、購入しました。
RVGとEARが両面に刻印されています。
上記アームとカートリッジを、Thorens TD124に装着し、聴いてみました。
XMSはSP用の黒ですが、LP用の針と、黒い鉛の頭の代わりに、赤いプラスチックの頭を付けて、モノラルLPを鳴らしています。
GTKオーディオです。台座は当然サンドフィルドです。
砂入り台座は、静粛性に優れているだけではなく、モヤツキのない艶のある音を演出します。
Thorens TD124は通常このような音では鳴りません。
さて聴いてください。