2017年02月
2017年02月09日
Decca XMSをアダプターなしで鳴らす

懇意のお客様と電話でお話ししている時、ガラードTPA‐12を使いアダプターなしで鳴らせないかとお客様。
短いから無理でしょうと私は答えた。
ただそのことが頭に残っていて、やってみる気になった。
ガラード301の右上に着ければ、オーバーハング15㎜はとれそうである。
まあ細かいことを言えば、正しいはずはない。
教科書通りにやらないと気が済まない人はやらないだろう。
どうにかしてXMSを聴きたいと思っている人たちのために書いている。
だいたいTPA-12は人気のないアームだった。
精密感のない鈍重な外見である。
見た目でしか判断しない人の多い日本人には不向きである。
音はいい。
さてやってみた。
研究用にいろいろなアームを付けるため、穴が2個あいた砂入り台座に、さらにもう1個あけた。
私のやることは適当だから、オーバーハングが20㎜ほどになってしまった。
これぐらいなら、音に影響がないことは経験上分かっている。
というか、耳の良い人なら違いが判るのかもしれない。
私はそれほどの耳は持っていない。
できたのが写真である。
音も聴いてください。
お客様にいただいた、国産盤である。
こちらも別のお客様にいただいた。オリジナルです。
それにしても、私の持っているガラード301もTPA12もおんぼろですね。
ガラードもこのアームもちょっと前まで複数個持っていた。
お客様にお売りするときは、良い状態のものから売る。
綺麗な状態のものは全部売れてしまった。
だから最後に残るのは、おんぼろということになる。
これなら買いたいという人もなかなか出てこないだろう。
私にとってはこれで十分だ。