2013年10月
2013年10月29日
お気に入りのCD

以前このブログにコメント欄で、YouTubeに載せているGary KarrのCDについてお問い合わせがありました。
お答えしたのですが、そのCDは無かったので、Gary KarrのほかのCDを買われたそうです。
日本の童謡が入っていて、楽しめると書いてくださいました。
童謡という言葉が、私も気になっていましたので、購入してみました。なかなかいいです。
ただ、今調べましたら、その方が言われていたCDとは違っていました。
私、軽率なのです。
23曲入っていて、1曲は3,4分程度の長さ。
Gary Karr plays Japanese Songsのタイトルです。
2種類のレプリカスピーカーで鳴らして、YouTubeにアップしました。
まずは五木の子守唄、
続いて城ヶ島の雨、
砂入りスピーカーでも同じ曲を鳴らしているのですが、処理に時間がかかっているそうで、まだ現れません。
表示には、数分後にお試しくださいとあるのですが、もう1時間以上待っています。
こうなると、いつになるかわかりません。
後でお知らせします。
検索で、gtkaudioと入れれば、トップに出てきますから、それでも試してください。
YouTubeでgtkaudioをチャンネル登録しておけば、新しくアップされるごとに、メールで知らせてくれます。
ずいぶんと時間がかかるもんです。
処理時間は、うまく行くとほとんどかからないこともあります。
今回は、3,4時間かかったようです。
ようやくできました。
もうお分かりと思いますが、この音が良いとおもわれるとしたら、その音のよさの秘密は、Leakのアンプにあります。
いいえ、Leakを買えばこの音が出るわけではありません。
この音の秘密は、古いLeakの真空管アンプを、レストアしたことにあるのです。
ただ良い部品を使って直せばよいわけではありません。
自分の好みの音になるように、いちいち部品を選択するのです。
gtkaudioのアンプは、オリジナルの回路のままです。
部品は変わっておりますが、値はそのままです。
ですから電気的知識はそれほど必要ありません。必要なら、教えてもらえばよいのです。
大事なことは、ある部品を使ったとき、それが好みの音であるか決定する力です。
いくら電気知識を持った人でも、この力の無い人が直すアンプは、良い音を期待することはできません。
YouTubeのgtkaudioの音を聴けば分かるように、さまざまなスピーカーを良い音で鳴らしています。
Tannoyがこんな音で鳴るのかと、店で聴いて驚かれた方もいらっしゃいます。
Tannoyを嫌っているお客様でした。
アンプが良ければ、まともなスピーカーは良い音がするものなのです。
オーディオの基本は、アンプにあります。
gtkaudioのアンプは、ほとんどのスピーカーを良い音で鳴らします。
2013年10月21日
2013年10月16日
2013 真空管オーディオフェアを終えて

なかなか疲れている。
店に行って、昨日放り込んでおいた真空管オーディオフェアの荷物をあけ、モノラルだけでも音が出るようにした。
音が無いのは困るからだ。
それ以上はできなかった。
オーディオフェア、うまく行ったと思う。
今年の目玉は、なんと言ってもワーフデールの砂入り(Sand filled)スピーカーのレプリカだった。
以前ブログで紹介したときは、1台分しかなく、モノラルで再生したが、今回はもう1台同じ家具屋さんに作ってもらい、ステレオでデモした。
その独特の艶を持った音を、理解していただけたと思う。
一昨年、自作で挑戦したときのお客さんの反応とはまったく違っていた。
聴き惚れておられるのがこちらにも伝わってきた。
そう、私はこういう状態を作り出したいと思っていたのだ。

オリジナルのSand filledを初めて聴いた3年前、どうにかして同じ音が出るレプリカを作りたいと思った。
それほど魅力的な音であった。
店でうまく鳴っていた自作は、一昨年のオーディオフェアでは受け入れられなかった。
最後の賭けで、注文高級家具の専門家に作ってもらったのである。
まず、その出来の良さが、見る人の目を惹き付けた。
音を出したとき、その音の独特の艶が、聴く人たちの心を捉えたのである。
わざわざ私のところに来て、その感動を伝えてくださった方もいらした。
厳しい言葉を吐く友人たちも、この音には文句をつけなかった。
うれしい限りである。
私が良いと思ったもののレプリカを作り、それを皆さんが良いと思ってくださる。
これこそが私の喜びである。
この喜びを得るために、私はオーディオショップをやっているのだ。
何でもかんでも、よいよいと雑誌に書くような評論家とは違う。
自分でリスクを背負い、人の心を捉える音を出したいと思っているのである。
Wharfedale sand filled speaker、簡単には、商売に結びつくとは思っていない。
だいたい、私は商売が下手である。うまくなろうとも思っていない。
砂入りスピーカーは複雑である。2枚の板が砂を挟んで閉じ込めるのである。1枚板で作るのとはわけが違う。
オリジナルが作られた頃の、ふんだんに手をかけても、労賃の安さから高価なものにはならなかった時代とは違うのである。
今は手をかければかけるほど驚くほど高いものになってしまう。
新品とは異なり、スピーカーのユニットも当時のものであるから、簡単に手に入るものではない。
当然、注文があっても右から左へと売ることは出来ないのである。
儲けを出すのは至難の業である。
いいのだ。
オーディオにかかわるものは、良い音を出すことに専念すればよいのである。
電気的性能がどうのこうのではない。出てくる音が、本当に良い音であるかを判断する耳が一番大切なのだ。
その音が、人の心を捉える音であるかが問題なのである。
すなわち、芸術性のある音であるかどうかを一人で判断しなければならない。
名機と呼ばれる機器が作り出された陰には、必ず音を決めて行った一人の天才的な人がいたのだ。
集団で作り出された音は、個性を失い、人の心を捉える力を失ってしまう。
再度言おう、オーディオにかかわるものは、よい音を出すことに専念しなければならない。
そうでなければ、オーディオに未来は無い。
こうこうだから良い音が出るはずだ、では無い。
本当に人の心を捉える音が出ているか、である。
2013年10月15日
不眠症
無事、真空管オーディオフェアを終えることが出来た。
日常生活がちゃんとしていない私にとって、朝9時過ぎに会場に行くこと自体が至難の業である。
寝過ごして、10時の開場に間に合わない最悪の事態を想像して、恐れを抱いていた。
まずはそのような事態は避けられたことが、慶賀に値する。
実は危なかった。
最終日に向けて、2時に床に就き、8時に目覚めれば、楽勝のはずであった。
初日の疲れと睡眠導入剤で、眠れると思っていた。
眠れないのである。
小学生の頃から、不眠症である。
朝6時になってしまった。
このまま布団で寝てしまったら、絶対寝過ごす。
一階に降りて、板の間で横になった。
いつの間にか眠っていた。
目覚めたとき、目覚ましは鳴っていない。
スワ、寝過ごしたか?
時計を見る。目覚ましは役に立たなかった。
朝9時10分である。
会場まで、車で、20~30分。
どうにか間に合う。
顔?
洗わない。
おぐしは?
乱れるほどには無い。
服を着て飛び出すだけだ。
20分で着いた。
よし、間に合った。
友人たちは分かっているから、仕方が無いと許してくれるが、私、日常生活を送るには、欠陥がありすぎる。