2013年02月
2013年02月20日
原子力規制委員会の新安全基準骨子案に対するパブリックコメント
大学時代の友人が原子力規制委員会の新安全基準骨子案に対するパブリックコメントに応募した。
彼は、卒業後、構造解析の仕事をしていた。
専門知識を持っている。
震災直後、福島原発問題が報道される前から、原発は大丈夫かと心配していた。
彼の応募したパブリックコメントを、全文載せます。
(A)基準地震動4000ガ ルへの変更
耐震の観点での議論が不十分です。活断層上の構造物は、古今東西あってはならない ものであり人類の常識です。それを明文化して組み込む作業で、あたかも地震大国日本での原発が安全に稼働できるように思い込むのは間違いです。
そうではなく、まず最初に基準地震動の改訂が必要です。国内最大観測値である 4000ガルに設定すべきです。なぜなら、津波は最大高20メートルに設定しているのですから、地震も最大リスクを考えるべきです。むろん、 将来これを越える観測値があれば改訂できるようするべきです。
基準地震動4000ガルへの変更を盛り込んでください。
(B) 2.施 設の重要度分類について
Sクラス、Bク ラスの考え方はほとんど従来と変更がなされていない。これでは福島第一の事故が地震の影響をまったく受けていないと強弁する東京電力に与する こととなり、耐震上不安である。クラス分けが重要なのではなく、いかに耐震強度を上げるかが規制委員会の使命なのだから耐震の観点で、すべての施設の部材をSクラスとして一度4000ガルの新基準地震動で精査 (バックチェック)すべきである。
その上で必要ならば、クラス分けをすれば良い。
(C) 1 弾性設計用地震動の設定 について
弾性設計用地震動が基準地震動の1/2以 上ということであるが現在の基準地震動600ガル程度を元にすると300ガルとなり、これは、当初設計時の弾性限界のままの値に過ぎないのではないか?つまり、設計当時の強度のままで、とても補強を要請しているとは思えず、何らの補強も必要がないことを宣言しているようなものだ。 これでは耐震上極めて不安である。すべての施設の部材について新しい基準地震動の4000ガルで詳細なバックチェックを行い、どの程度の余裕があるのか明らかにしてから目安の数字を与えるべきである。いずれにしろ、すべての施設における4000ガルの新しい基準地震動に基づいた耐震バックチェックを実施し公開するべきである。
以上
原子力規制委員会では、2/28まで「発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案」に対するパブリックコメントを募集している。誰でも意見を述べることが出来ます。
私もパブリックコメントに応募しました。
核のごみについて
核のごみについてなんら方針が書かれていないのはおかしい。核廃棄物処理が確立されていない現在、原発再稼動などはありえない。さらに、その処理が数ヶ月かで完全無害化できるというならわかるが、この後数万年にわたって管理しなければならないという。私たちの子孫がその負の遺産を背負い込むことになるのだ。それにかかる途方も無い費用を、私たちではなく、私たちの子孫が支払い続けるのである。原発の経済性は完全に破綻しているではありませんか。
そのうちよい方法が見つかると高をくくって、原発を推進してきたのが現在ではありませんか。いまだに解決策は見つかっていない。即刻原発は廃止すべきだ。
将来、私たちの子孫は思うはずです。「馬鹿な先祖が、自分たちだけのの安楽を求めて、核のごみなんてものをのこしゃあがった。俺たちがどれだけそのために苦労しているかあの馬鹿たちにはわからないんだろうな。あの時代の先祖だけは許せねえ」
以上
高校時代の友人も、パブリックコメントに応募しました。全文載せます。
核廃棄物について
核廃棄物の処理もできないというのに、原発の新安全基準を云々するのがすでにおかしい。
原子力規制委員会は、あくまでも原発の稼働を前提に新安全基準の策定を進めようとしているかに思われる。
頑丈な格納炉や施設の防護体制など周到に対策を講じ、新基準を満たした原発のみ稼働をさせるから大丈夫という趣旨のようだが、所詮、事が起きたら原子力を制御できないことはチェルノブイリ、福島の事故から明らかである。福島事故の際に専門家の口から出た、想定外だった、と言い訳することは許されない。
原発が作り出した核廃棄物、例えばプルトニウム239の物理的半減期は24000年だそうだが、誰がそれを見届けるというのか。将来に亘り、管理・監視にかかる費用を子子孫孫に背負わせてしまったのだ。原子力を人智で制御できるとの倨傲、不遜を恥じ、深く頭を垂れるべきである。
また、原発を許してきてしまった私たち国民にとって、負の遺産をこれ以上増やさないこと、即刻、すべてを廃炉にすることがせめてもの償いである。
以上
2013年02月08日
Goodmans Maxim Stereo
Goodmans MaximをStereoで鳴らしてみました。
明日お客様にお送りする予定のプリアンプを使います。
Leak Point One Plus 5極管接続モノラルプリアンプ2台です。
学生の頃買ったレコードが出てきました。
懐かしいです。
ともに日本でプレスされた変哲も無いものです。
まあ、鳴らしてみます。

Shelly Manneは、乾いたドラムの音が好きでした。
今聴くと、バイブラフォンの音もいいです。

当時はBeatlesもよく聴きました。
Rockは今はあまり聴かないので、音が良いかはわかりませんが、まあこんな風になっています。評価は皆さんに委ねます。
2013年02月04日
Leak TL/50 Goodmans Maxim

オーディオ用スピーカーとしては、最小サイズに属するGoodmans Maximを、Leakのアンプの中で最大出力を誇るTL/50で鳴らしてみました。
私、TL/50は、迫力はあるけど他の低出力のLeakにくらべて、情緒感を伝えることは苦手だと思っていました。あまり私の好みではありませんでした。
今回お客様に頼まれて、電源オイルコン用台座をつけました。
TL/50では、初めての試みでしたので、さてどうなるかと興味がありました。
すばらしい、十分にしっとりと鳴ってくれます。さすがオイルコンです。
このお客様、もう何年も前、私のブログをお読みになり、リークアンプのオーバーホールを何台も頼んでくださった大切なお客様です。
このTL/50も以前オーバーホールしたものです。
私は思うのですが、文章を読んで、信頼できる人かどうかを判断する能力と、よい音かどうかを判断する能力は、あまり変わらないのではないかと思っています。
論理ではありません、どちらも感じ取る能力です。
当時、私のつたない文章を読んで、信頼してくださる方はほとんどいませんでした。
ですからこのお客様は大切なのです。

明日はTL/50をお客様にお送りします。
もう聴けなくなるので、YouTubeにアップしました。
あ、そうそう、Goodmans Maximは購入したままでは、音はよいものの、色々な不具合が起こります。
そのほとんどが、大きな音を入力すると音がかすれてしまうことです。
原因がわかりましたので書いておきます。
ネットワークのコンデンサのへたりが原因です。
ノンポーラのコンデンサで良いものと交換してみてください。
どんなコンデンサで換えるかは、自分で試して探してください。
あと、Goodmans Maximはトランジスタアンプで鳴らすと、断線することがあるそうです。トランジスタアンプでは鳴らさないほうが良いと思います。
さあ聴いてください。
YouTubeで私が鳴らした機器(特にLeak)のEbayでの値段が軒並み騰がってしまい、私が購入しづらくなっています。
買われた方はお分かりと思いますが、手直ししない限り、こんな音ではなりません。
まあ、ビンテージの真空管アンプはすべてそうなんでしょうが、その能力を十分に発揮させるには、手直しが必須です。
もちろん変な手直しをすれば、音は悪くなります。
フィルムコンで直すのは、止めたほうがいいです。
どうか買われる方は、手直しするつもりで購入してください。
私の手直しは、基板上のほぼすべての部品を交換するオーバーホールに近いものです。
後記、
お送りしたTL/50を、お客様がお聴きになり、今までそれほどよいとは思わなかったレコードが、生き生きと鳴ってくれたと感動しておられました。
気に入っていただき、一安心です。
このお客様、TL/50を5台お持ちなのです。
かつてLeakの人気が無かった頃、2台で10万前後の価格で購入されたこともあったそうです。
1台5万円。今では信じられない価格ですが、まあ、直していないLeakの音の評価は、そんなものだったのかもしれません。
あと2台のTL/50も電源オイルコン用台座をつけてほしいとのことでした。
残念ながら、今回使ったものと同じ種類のオイルコンはもう無いのです。
すぐに買えるわけではありません。お待ちいただくことになります。
他にお待ちいただいている方がいらっしゃるので、そちらが終わってから後になることを了承していただきました。
新しいものと違い、ビンテージは、当時の部品を揃えるのに苦労します。