2012年10月
2012年10月29日
YouTubeの統計
YouTubeの音は、アップしてすぐより、時間が経ったほうが良い音になるように感じるのですが、どうなのでしょう。
私の店GTKaudioが、YouTubeで再生した曲の中で、再生回数の多いものを、統計から選んで見ました。
なんといっても、一番は、平原綾香の「蘇州夜曲」です。1000回を越えています。
この楽曲、世界的に人気があるようです。日本での再生回数より、世界でのほうが多い週もあります。
日本以外の世界41ヶ国で再生されています。
楽曲の良さもあるのでしょうが、平原綾香の歌唱力もその人気に寄与しているはずです。
二番目は、国仲勝男のWarm Current。
3ヶ月で、500回を越えています。
日本以外の世界35ヶ国で再生されています。
このベースの音は、魅力的です。
三番目です。
Leakのスピーカーでのチェロの演奏もドスが効いた音で、人気があります。
ですが、世界ではあまりです。10カ国です。
最後に、遊びですが、ダンボールスピーカーの音も、人気があります。
世界26カ国で聴かれています。
2012年10月23日
Leak VarislopeⅢ + Leak TL/10
Leak VarislopeⅢプリアンプとLeakTL/10メインアンプ、ステレオセットの嫁入り先が決まり、明日送り出すので、3曲映像にとって、YouTubeにアップしました。
まずはジャニスジョップリンのMove Overです。
邦題は、「ジャニスの祈り」だったと思うのですが、間違えているかもしれません。
思いっきりシャウトしているのですが、伝わってくるのは、悲しみです。生きることがつらかっただろうと思ってしまいます。
2曲目は、パティーページのテネシーワルツです。
廉価版のレコードですから、音はどうかと思いますが、曲は良いです。
恋人をとられる歌ですけど、その気持ちよくわかります。
どう考えても私、とられる側です。
とる側のお祭り騒ぎ、腹が立ちます。
3曲目は、ビルエバンスのモントルージャズフェスティバルから、サムデイマイプリンスウィルカムです。
曲はいいんですけど、なんとも少女趣味な曲名です。
2012年10月16日
ベラフォンテ カーネギーホールリサイタル
真空管オーディオフェアが終わって、店で音だしをしようと、レコードを探していました。
フェアで鳴らしたレコードはどこにあるか、探すのが面倒ですから、そこらに転がっているレコードを探している時です。
ベラフォンテのカーネギーホールリサイタルのレコードが見つかりました。
ああ、フェアで鳴らせばよかったなと後悔しました。
代わりに、ユーチューブにアップしました。
聴衆の喜び楽しむ姿を想像すると、こちらまで楽しくなってきます。
聴衆をセクションわけして歌わせる時の、聴衆を乗せてゆくベラフォンテの力量はたいしたものです。
Scholarship section(奨学生?セクション)
Women over forty(40歳以上の女性)
は特に笑わせます。
Women over fortyで、最初は歌わなかった女の人たちが、ベラフォンテに言われて、おずおずと歌いだすのを聴くと、いつも笑ってしまいます。
いくつになっても女はかわいらしい。こういうときは、抱きしめてやりたいと思うのですが、残念ながら、私、女に嫌われる性質(たち)です。静かにしておきます。
今回も吹いてしまい、画面が乱れてしまいました。すいません。
機器の構成は、
Garrard 301, Decca MarkⅠ Stereo head,
Leak VarislopeⅢ pre-amplifier x2, Leak Stereo20 power amplifier,
Tannoy Chatsworth 12" Gold x2
です。
真空管オーディオフェアで、タンノイがこんな音でなるの?と驚いておられる方が多くいらっしゃいましたので、今回はタンノイで鳴らしました。店でも同様で、お聴きになられたタンノイ嫌いのお客様が、「タンノイってこんな音がするんだ?見直した」と仰います。
さあ、お聴きください。
YouTubeを知らないころ昔書いた関連ブログもご参照ください。
2012年10月09日
真空管オーディオフェア 2012を終えて
真空管オーディオフェアがきのう終わった。
疲れている。
昨年の失敗を繰り返さないように、この1年間努力してきて、これなら大丈夫との自信はあったけれど、部屋との相性もあるし、不安が無かったわけではない。
うまくいったと思う。
数人の方は声をかけてくださり、お褒めの言葉をくださった。
去年は無かったことである。
そうでなくてもわかる。
オーディオフェアが開場し、音だしをしている。
お客さんが部屋に入ってくる。
お客さんの顔を見る。
その数分間、いや数十秒で、全てが決まるのである。
文学、絵画、舞台、映画、全ての芸術は瞬時に人の心を捉える能力を持つ。
論理的に理解するのではない、感じるのである。
音も芸術であると私は信じている。
部屋に入ってきて、音を聴いた瞬間に、お客さんたち、感じ取るのである。
顔に表れる。
その顔を見ている。
全体から醸し出される雰囲気を感じる。
今年は大丈夫だと確信した。
初日は、Leak Stereo20とVarislopeⅢ2台を主に鳴らした。
良く鳴っていたので、2日目もStereo20で行こうと思っていた終わり近くのことである。
手伝ってくれた人から、TL/10も聴いてみようとの進言をうけた。
聴いてみた。さらに良いと感じた。
2日目は、TL/10 2台とVarislopeⅢ2台を主に鳴らした。
オーディオにそれほど興味の無い友人が遊びに来て、たまたま鳴らしていたカザルスを聴き、ジャケットを持ってこれすごいやと興奮していた。
友人は、おそらくカザルスの心に触れたのである。
彼はカザルスをはじめて聴いたのだ。
さすが私の友人である。
「ほほをなでるさわやかな風に、ああいい風だなと感じること、これが文学なのです」と書いていた文学者がいましたが、その通りです。
その文学者、さらに続けて、「いい風だなと感じられない人が増えている」とも書いていました。残念ながらその通りだと思います。
音は論理によって理解するものではなく、感じるものです。
まさに芸術なのです。
電気知識のいっぱい詰まった人たちが、いい音が出せるとは限らない理由はここにあります。
オーディオは、まず第一に感じる心が無ければならないのです。
私は大学は理系ですけれど、専門とは関係の無い本を読むことで、4年間を過ごしてしまった理系落ちこぼれです。
卒論が終わったら、理系とは関係ないところで生きて行こうと心に決めていました。
大学卒業の顛末はここ「追試」から「落ちていた単位」までにあります。
「棒を持ておわるるごとく大学をいでし悲しみ消ゆることなし」
ん?棒を持っていたのは俺たちか。逃げ回っていただけだけど。
消ゆることなし?まあうそだな、そんな悲しみすぐ消えたわ。
もう一度言います。
音は理解するものではありません。感じるものです。
芸術なのです。