2011年11月

2011年11月25日

Collaro autochanger


英国の取引先から、DeccaのRadiogramに付いていたターンテーブルを買わないかと引き合いがありました。

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Collaroのオートチェンジャーだそうです。

写真の通り、なかなか魅力的です。

値段も聞かずに、すぐに買うと返事しました。

むやみな値段はつけない人です。



買うと決まったあとで、動作の説明が返ってきました。

その英文に感動してしまいました。

簡潔で、動作が目に見えるようです。

引用します。


It has a very interesting mechanism.
The size of record is chosen exactly like the Thorens TD 224.
The arm moves across and touches the edge of the records on the stack to check the size, moves back, record drops, arm moves back across and onto the record in the correct place - fascinating to watch!.

訳してみると、

たいへん面白いメカニズムをもっている。
トーレンスTD224のように、レコードのサイズを正確に測定してくれる。
アームが移動し重ねられたレコードのヘリに触れ、サイズをチェックする、アームは元の位置に戻り、レコードが落下する、(アームが)そのレコードの正確な(始まりの)位置に移動する。見てるだけで魅了されてしまう。

日本語訳が下手ですが、英文は流れるような文章です。

私がこの人と取引している理由のひとつとして、英文のすばらしさがあります。
 
 
二つ前のブログPYE Blackboxにある実演を見れば、どのような動きをするかわかります。
 
PYE Blackboxの動作に、レコード盤の大きさを選択する機能が加わっているということです。


gtkaudio at 05:24|PermalinkComments(0)オーディオ 

2011年11月22日

もやい

 
先ほど美空ひばりのLPを聴いていたら「もやい酒」という言葉が出てきました。
 
「もやい」なんて言葉があったのだと、懐かしくなりました。
 
今は使いませんね。
 
 
「それ僕たちのもやいだよ」「もやいで使おうよ」
 
そんな風に使っていたのではないかと思います。
 
自分でも使っていたのですけど、死語になったようです。
 
 
辞書で引いたら、次のように出ていました。
 
催合い/最合い
共同で一つの事をしたり一つの物を所有したりすること。あいあい。おもやい。
「墨ヲ―ニ使ウ」
 
 
「あいあい」「おもやい」は全然知りません。
 
このような言葉もあったのですね。
 


gtkaudio at 17:23|PermalinkComments(0)オーディオ 

2011年11月17日

PYE Black Box SP盤連続演奏

PYE Black Box 英国製のちょっと豪華な電蓄です。
 
モノラルですが連続演奏が出来ます。
 
33,45,78回転。
 
YOU TUBEに連続演奏をUPしました。
 
SPの黒田節と、りんごの唄です。
 
7分と長いです。見てください。
 
 
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gtkaudio at 20:30|PermalinkComments(0)オーディオ 

2011年11月13日

ラジオの時代

 
この数週間、Leakのチュナーを調整しておりました。

お客様に頼まれたVSチュナーやTrough-Line Fmチュナーだけでなく、手持ちのFMチュナーも調整しました。

ついでにやるほうが、一台だけやるよりも、獲得した経験を他のものに役立てることができるから好都合です。

大事な点を書いておけばよいのですが、私そんな周到な人間では、残念ながらありません。

 


VSチュナー、良かったですね。

店は電波状況が良くないので、雑音の中で音を聴くという状態でしたが、それでも魅力的な音であることはわかりました。

AMで音が良いと感じたのは、初めてでした。

残念だったのは、マジックアイの真空管が壊れているようで、全く光らなかったことでした。

お客さんのところでは、電波が強いらしく、店で聞いた雑音はほとんどしなかったそうです。

マジックアイも点灯したとのこと、驚きました。

輸送中の振動で、直ったかと思いましたが、違っていました。

考えていたマジックアイの方式とは異なっていたのです。

電波を受信したときだけ、マジックアイが緑に光るのだそうです。

店では、電波が弱すぎたということです。

 



お客様、アナウンサーの声を聴くことを主目的としておられるそうです。

なるほどラジオの時代には、声の良いアナウンサーは大変人気がありました。

人の声の良さは魅力的なものです。

ラジオの時代は、音の時代でもあったのですね。
 
一般の人々の耳が研ぎ澄まされていたように思われます。

今は映像の時代ですから、アナウンサーの声がどうとかはあまり言わなくなっています。

 
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初代Trough-Line Fmチュナーは、音は出ましたが、私の調整が下手なせいか、それほどの音ではありませんでした。

たまたまかもしれませんが、Trough-Line Ⅱが良い音でした。

このチュナーも聴いていただきました。

音につやがあるのがすばらしい。
 
両方お持ちいただきました。
 
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加えたコンデンサーによって音が変わることに驚きました。

電波に関係するところですから、あまり変わらないだろうと思っていましたが、とんでもない、ずいぶん違うものでした。

理由はわかりません。



画像は、Trough-Lineの初代およびⅡのマジックアイです。

私が知っていたマジックアイとは異なった方式でした。

いろいろな方式があったのですね。
 
お客さんのところで光ったVSチュナーのマジックアイの画像もあればいいのですが。



gtkaudio at 19:45|PermalinkComments(0)オーディオ 

2011年11月03日

Leak Trough-Line FMチュナー


Leak Trough-Line FM Tunerです。

Leak最初期のFMチュナーになります。

VSチュナーを購入されたお客様が、これもご所望でしたので、調整しておりました。

VSチュナーとは異なり、電源が内蔵されています。ただし、240V仕様。


写真のように、周波数を表すパネルに何も書いてありません。

届いたときは、レタリングがばらばらになっていて、解析不能の宇宙文字状態でしたので、全部消してしまったのです。


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テストする上で、ひとつ問題がありました。

以前は、屋上に設置されたテレビアンテナから引かれた店のアンテナ端子につなげば、そのままテストできたのですが、大家さんが気を利かしてVHFアンテナを取っ払い、地デジ用のアンテナに変えてしまっていたのです。

仕方ありません、T型の室内アンテナでテストします。

手持ちがありませんので、ネットで買いました。

コンクリートのビルですから、電波の状態は良くありません。

お客様のところはもっと良いはずです。

ここで受信できれば、大丈夫というものです。


さてテストしました。

昔購入していた周波数変換用のアダプターを用いて、日本の周波数帯を英国の周波数帯域に変更し、このFMチュナーのアンテナ端子と結びました。

初めのうちは鳴りませんでしたが、少しの部品を交換したり真空管を取り替えたりするうち、鳴り始めました。

ただ、あまり音が気に入りません。

何か新めのFMチュナーを聴いているように感じてしまい、古いチュナーのふくよかな音ではありません。


お客様には、この周波数変換アダプターも一緒にお持ちいただくことで了承を得ていたのですが、この音ではお気に召さないと思いました。

仕方ありません、以前懇意のお客さまから教えてもらった簡易のバンド変換の方法を試してみました。

コンデンサーを加える簡単な方法です。


再テストです。

まあうまくいったようです。

こちらのほうが、音がふくよかです。

古いチュナーのなんともいえない音の魅力を感じさせます。

ご自宅で、これを聴いていただきます。

私も、強い電波のところで、聴いてみたいものです。


書けばあっけないものですが、テストの用意や調整やらで、1週間ほどかかりました。
 
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そうそう、Trough-Lineの意味ですが、Troughは「樋」からきているらしい。

内部の写真を明日載せますが、樋の形をした容器状のものが部品として入っています。

おそらく、空気コンデンサの役割をしているのではと思います。詳しくはわかりません。

私、TroughをThroughと読み違えていて、それなりに納得していたのですが、よく見ると違っていて、Troughなんて単語は知りませんでしたので、辞書で引きました。

何しろそれが特徴のFMチュナーであったようです。
 
 
お約束しておりました樋です。

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