2011年10月
2011年10月25日
アルバイト その2
またバイト先のオヤッさんの話である。
だから40年前。
オヤッさん、用あってデパートの中を歩いていた。
小物の製図道具でも探していたのかもしれない。
ふと見ると、良いものが目に入った。
今は使ってる人をほとんど見なくなったけれど、かつて事務をやる人は、両端にゴムのついた黒っぽい筒状のカバーを腕に付けていた。
おそらく、背広の袖が汚れるのを防ぐためだった。
オヤッさん、前からあれがあるといいなと思っていた。
それが売られていたのである。
さっそく試してみることにした。
ズボッ!
う?変だ。
変なものがくっついてる。
もう一本腕が入る。
これじゃあ、2本の腕を入れたら、逮捕状態である。
オヤッさんにとっての悲劇は、週日の昼間のデパートであったことだ。
周りには多くの女性客がいた。
このオヤッさんの行動に、息を呑んでいた。
ここで、にやっと笑えれば、オヤッさんも立派な変態である。
残念ながら、至極まともな人である。
赤ら顔をさらに真っ赤にして、それをはずし、そそくさとその場を立ち去った。
間違えたものが何であったか、もうわかるはずです。
そう、当時の女子生徒の体育着、ちょうちんブルマ。
確かに似ている。
2011年10月24日
アルバイト
アルバイトをしていた。
40年前のことである。
オヤッさん一人の設計事務所だった。
オヤッさん、豆タンクのような人だった。
小太りで胸板厚く、首ははっきりしない。
小さな体ながらにエネルギッシュ、丸顔でどことなく愛嬌を感じさせた。
血圧が高いせいか、少々短気である。
工事現場のヘルメットをかぶり、業務用バイクに乗って、走り回っていた。
私は簡単な製図をしながら、留守番をしていた。
このような指を使う仕事にはすぐ集中する性質だったので、まあ不満はなかった。
いつものようにオヤッさん、バイクで仕事から帰ってきた。
赤い顔をして、気色悪かったと話すのである。
興奮している。
話はこうである。
ガード下にある信号機の前で止まっていた。
バイクの特権で、先頭の位置にいた。
その時、上を列車が通過した。
ペチャ。
う?
ほほに液体。少量の固形物。
ここまで書いたら、ある程度年をとった人ならば、このオヤッさんにどんな悲劇が起こったのかわかるはずである。
若い人たちはわからないかもしれない。
説明しよう。
今とは違い、かつて列車の便所は、垂れ流しであった。
線路近くに住む住人にとっては辛いことである。
黄害(おうがい、こうがい)と呼ばれた。
その直撃を食らったのである。
犬の糞を踏んだ時あのぐにゅっとした感覚、ぼっとん便所で盛大に用を足したその瞬間、おつりをもらった時のあのひんやりとした尻の感覚。
それ以上のことが起こってしまった。
思わず笑ってしまったが、本人にとっては辛い話である。
2011年10月21日
2011年10月05日
Roges CadetⅢ

真空管オーディオフェアーに、Rogers CadetⅢを出品したいと、昨日から調整していました。
CadetⅢの調整は、あまり好きではありません。
左右のバランスが悪いのだけど、接触不良が多くて、どこが悪いかはっきりしません。
以前など、シャーシを貫通する棒状のターミナルが、絶縁不良のためアースされてしまい、片チャンネルが鳴らないなどという馬鹿らしいことがありました。
まあ、本気で鳴ってくれれば、すばらしい音がします。
調整しました。
Mullard Mustardは新品に交換してありました。
新品に交換する必要はなかったのだと思いますが、交換すると良い音になりましたから、音の悪いのはコンデンサーの劣化のせいだと思っておりました。
半田の劣化であるとわかったのはだいぶ後になってからです。
新品のMullard Mustardに変更してあることに問題はありませんので、これを使いました。
すべての真空管ソケットのピンを交換しました。
ピンは音質に影響しますから、MT管の場合必須であるように思います。
しかし、良い音なのですが、アンバランスの問題は解決しません。
電圧を測っていてようやく気づきました。
以前Mullard Mustardを新品に交換した時、配線ミスを犯していました。
馬鹿なミスをしたもんです。
このためにどれだけ時間を無駄にしたことか。
まあ、これでMullard Mustardの音のよさを聴いていただけます。
Leakが主体ですので、ほんの短い時間になりますが、CadetⅢも鳴らすつもりです。
Mullard Mustardはフィルムコンでありながら、情趣を感じさせてくれる珍しいコンデンサです。









