2011年05月
2011年05月11日
マランツ7 ブラックビューティー160P

久しぶりに友人のシステムを聴かせてもらった。
写真のようにすごいものである。
それにオーディオルーム、綺麗。
私の店は足の踏み場のないほど汚い所ではあるが、実は私綺麗な部屋が好きなのだ。
隠れ綺麗好き。
楽しい時をすごした。
今回は、マランツ7とマッキンMC30モノラルパワー2台で聴いた。
マランツ7は、コンデンサーをブラックビューティーの160Pに換えたという。
実は以前から、コンデンサーの交換を薦めていた。
私自身が、コンデンサーを交換したマランツ7を聴きたいと思っていたのだ。
かつて持っていたマランツ7はオリジナルのコンデンサーがついていたが、どうも実力を出していなかったと思うようになっていたのである。
きっかけはLeakアンプのコンデンサーを交換するようになってからである。
英国製オイルコンで交換したLeakアンプは、以前ブログで書いたように、別物と思えるような音でなってくれた。
あのマッキンやマランツも、コンデンサーを交換したら、どんな音でなったのだろうかと、そのとき以来考えていた。
ブラックビューティー160Pでの交換、どんな音がするのだろう。
ちなみに、彼の交換前のコンデンサーはビタミンQであった。
そのときの音は、悪くはないけれど、あれほど定評のあるマランツ7、これぐらいなのだろうかと思っていた。
さて聴いた。
ターンテーブルは、EMT930stを主に使った。
Altec A5がいい音でなっている。
バンブルビーが元気だった頃の音は分からないにしても、ブラックビューティー充分な音だ。
つやがある、何と言ってもいいのは、情趣を感じさせてくれる音である。
私にとって情趣を感じさせない音は、パスである。
さらに圧巻だったことを書こう。
私の持っていったGoodmans Maximが朗々となったのである。
友人の工夫だそうだけれど、EMTの手前に小さなスピーカーを置き、それを土台にして小さな木のチップを介してMaximを置き、鳴らした。
すごいもんですね。音はA5の位置から聴こえてきた。
A5が鳴っているのだろうと思ってしまった。
ネットワークをオイルコンに換えたものと換えないものとの違いも、はっきりと分かる。
換えたほうが、音も強くつやがある。
ブラックビューティー160Pでの、コンデンサーの交換。
正解だな。
マランツ7が生き返ったように感じた。
何度も云ってきましたが、コンデンサーはアンプの心臓です。いや血管かな。
どっちでもいい、最重要であるといいたいのです。
友人は手馴れた人だから、自分でコンデンサーの交換をしました。
ブラックビューティー160Pの交換部品だけで、9万ほどの出費だったそうです。
まあ、それ以上の価値があります。
あれだけ音が変わるなら、安いものです。
トランスを除けば、音に一番の影響を与えるものは、コンデンサーです。
コンデンサーに比べれば、真空管による音の違いは小さなものです。
2011年05月04日
Goodmans Maxim マキシム その2


今回のペアーは音は良いけれど外見が悪い。
ダストキャップが取れてしまっている。今回のマキシムは、一台裏蓋が取れる状態である。
これは取れることは無い。無理やりこじ開けたとしか考えられない。
まあ、おかげでアクセスが楽になった。

ん?
ネットワークにHuntsの黒いオイルコン2本が並列に使われている。
8uFはノンポーラの電解コンである。これも交換してあるらしい。
音の良いのは、このせいか?
前回仕入れた一台を分解する。
Huntsではあるが、全てノンポーラーの電解コンが使われている。
これがオリジナルなんだろう。

多分これがオリジナル。
取り替えてみたくなった。
探したら、Huntsのオイルコン2uF 4本と8uF 4本が出てきた。
全部取り替えた。

左Huntsハーメチックシールオイルコン2uF 2本
右Hunts オイルコン8uF
音は良くなったようである。
ただし、雑音が出ている。
ストロークが変わったのか、ツイターのボイスコイルがこすれているようである。
気になる。
エッジのフレーム側をはがして、貼りなおした。
どうにか鳴った。
音は最も良くなった。
オイルコンの力を再認識した。
おそらく、オリジナルはノンポーラーの電解コンである。
オイルコンはあとからつけたものらしい。
もう一台には全て電解コンがついていた。
どでかいマグネットが付いているのは、初期のタイプだけだったと思います。
マキシムでも、小さなマグネットのものもありますのでご注意ください。
Goodmans Maxim マキシム その1

Maximはどでかいアルニコマグネットが魅力。
グッドマンズのマキシムスピーカー ペアーを仕入れた。
これでマキシムは2度目である。音のすばらしさは知っている。
LS3/5aはうまく鳴らすと、オーケストラが目の前に展開するように聴こえるそうですが、残念ながら、私にはこの能力がない。
わかるのは音色だけ。
音だけに限れば、LS3/5aより、マキシムのほうが良いと思っている。

今回のペアーは左2本。
大きさが異なる。

使われている板が違う。
内容量は同じはず。
シリアルから見ると同じ2万番台ながら今回のほうが(下側)新しい。
グッドマンズが推奨していたチップボードに変更した?
外見があまりにも汚く、テストもしていない代物である。
送りの仲介をしてくれたイギリス人は、これを見て汚いとだけメールしてきた。
この人綺麗なものが好きなんだ。

このアングルからの写真は無い筈。
接着剤のついた裏板を無理やりこじ開けた?
なぜかは分からない。
前面のネジを取れば鉄板のバッフルは外れる。
ただし、出品していた売り手は、この汚さのわかる写真をちゃんと載せていた。
誰も買わない。信用できるのに。
パーツとしてでもいいと購入することにした。
まあ、鳴らないのだろう。
届いた。
期待はしていないけど、テストしてみることにした。
どちらか一方でも鳴れば儲けものである。
一台一台交代で鳴らしてみた。
鳴るのである。それも、両方とも。
ステレオで聴いた。
以前仕入れたマキシムより良い音で鳴っている。
以前仕入れたマキシムは、片方が壊れていて修理に出した。
修理後すばらしい音で鳴ったので、修理は必須と思っていた。
こんかいは見た目オリジナルの状態で、ぼろい。
以前仕入れたマキシムは、モノの好きなお客さんに、一台だけ売って、一台は残っている。
中を見てみる気になった。
続く。