2010年01月

2010年01月02日

食について

母が介護を必要とするようになってから、なれない家事をしていますと、いままでは気にも留めなかったことになるほどと思うことがあるものです。

母の浴衣仕立ての寝巻きを洗濯して、しまう時のことです。

最初は、適当にたたんでいました。まあぐちゃぐちゃです。

母は、元気な時には他人に頼まれて仕立てをしていました。

専門家みたいなものですから、たたみ方を訊いて見ました。



すごいなと思いました。単純かつ完璧です。

縫い目にそって折ってゆくときれいにたためるようになっているのですね。

こんなものにも、先人の知恵が詰まっています。

ちょっと興奮してしまいました。



いけません、食についてです。

私、グルメではありません。

学生時代、友人が、旨いうなぎを食おうと勇んでいるのをみて、何でそんなことに高い金を払うのかと、異人種を見る思いがしました。

食い物は安くて充分でした。

舌の感覚が劣っているようです。味音痴ですね。

だからといって、人生つまらないとも思えません。

好みは人によって異なります。

味音痴で結構です。



この頃、食は舌だけではないと思うようになって来ました。

友人からは、いつものように、またへんなことを言い始めたと顰蹙を買うのは覚悟のうえです。

食は体で感じるものが大切であるように思います。

食べて、30分もしないうちに、大変良い気分になることがあります。

体の細胞の一つ一つが、喜んでいるような感覚です。

満腹感とは別のものです。

あまり好きではありませんが、納豆を食べた時感じたこともあります。

ただしいつもではありません。



たぶん体の要求に、ベストフィットした時に起こるようです。

下々の食は、味よりも、時にこのような感覚を与えるものが残ってきたのではと、考えたりしちゃっているこの頃です。

私以外の人は、こんな感覚ありませんかねえ。

gtkaudio at 02:36|PermalinkComments(0)友人列伝