2009年07月

2009年07月26日

カボちゃん

塾の当時の話である。


中学1年生を教えていた。


昼間だったので、講習中だったような気がする。


一所懸命に説明していた。


生徒の目を見ていれば、話を聴いているかどうかは分かる。


自分がそうだったからよく分かるが、生徒たち、顔だけは教師に向けて他の事を考えている。


そうでなければ、何も考えずにボーっとしている。




仕方がないので、急に話を変える。




「想像しろ」


「明るい畑の中だ」


「畑にはカボチャがたくさんなっている」


「カボチャ畑の中に一人の男がいる」


「そのかぼちゃたちに向かって、一所懸命話しかけている」


「かぼちゃだから、反応はない」


「馬鹿な奴だよな」





「誰だと思う?」




「俺だよ」




「当然カボチャはお前たちだ」






「そうだ、俺はお前たちを、カボちゃんと呼ぼう」



「さあ、カボちゃんたち、俺の話を聴け」

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2009年07月17日

教員採用試験

三十何年か前のことである。

教職の単位を取るために、卒業後出身大学の聴講生になっていた。

教員採用試験の時期が来た。

当然、受験する。

コネはない。

専門の教科は良いとしても、教育の歴史等の教員としての常識を暗記しなければならない。

暗記は苦手である。なまった頭は集中することを忘れている。



4県ほど受けた。

暑かったのを覚えているから、試験は夏に行われたのだろう。

関西の県を受験したとき、日差しが痛い程であった。

関東や東北では経験できないことである。

かろうじて、1県だけ受かった。



ただし、これで教員になれるわけではない。

お呼びがかからなければ、合格も何の意味もないことになる。

教育実習をした学校の校長に、コネはあるのかねといわれた意味がようやく分かった。

成績優秀で合格しているなら、コネなど必要もないのだろうが、4県受けて、たったの1県では、当然ぎりぎりの合格である。

お呼びがかからない可能性が強い。

会社への就職も考えなければならないと思い始めていた。

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2009年07月10日

Decca MKⅠ 78回転SPカートリッジ

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DeccaのSPカートリッジ2個ですが、ちょっと変わっています。

どうせ私の手元から離れていくものですから、記録として残しておきます。



写真左は、コードが変です。

X(LP Mono),Y(78rpm SP)ですが、両方のコードが書かれてあります。

あとからXが付け加えられたものとも思えません。

ちょっと信じられませんが、両方で使えるということでしょうか。

LP Monoでも使えましたが、Mono専用カートリッジほど良い音ではありません。



写真右は、カバーが全てアルミニューム製になっております。はじめて見ました。

通常はプラスチック製です。

写真では薄くて分かりませんが、シリアルが16334です。

最後の写真は、John Wrightにこのカートリッジを針交換およびオーバーホールをしてもらった受け取りです。

赤腹と呼ばれているプラスチックの薄いシートは、他のDeccaカートリッジの部品をつけたものです。

SPに16334などという大きな値のシリアルはあるはずがありません。SP用Deccaカートリッジは、全生産本数が、せいぜい数百のはずです。三桁のシリアルは見たことが無いような気がします。

グリーンのバッジが通常のものと異なります。

確信はありませんが、プロトタイプだったのかもしれません。



以上わけの分からないDecca SPカートリッジです。

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2009年07月04日

飯炊き その2

一人の方のご好評にお応えして、大学時代の飯炊きでの経験を書きます。

40年ほど前の大学2年の頃の話です。

このときも久しぶりに飯を炊こうとしていました。

米の中に黒い虫がいる。よく見ると小さな蛆虫もいる。



残っていた米はそれほど多くはなく、2合ほど、まあどうにかしたい。

実験のつもりでやってみよう。

こういう奴らは、私と同様、背日性のはずだ。

この性質を使って米からどいてもらうことにする。

米を物干し場に持っていって、新聞紙に広げる。

おお、おお、黒い虫がどんどん逃げて行く。蛆はのろくてよく分からない。

まあ、蛆はどうでも良い。水を入れれば浮くはずだ。



天日に晒したままにしておいた。

黒い虫はいなくなった。

米にひび割れができてしまった。天日に長く晒しすぎたかも。

まあいい、炊いてみる。


炊いた。

食った。

まずい。



このまずさは、虫のせいか、天日に晒しすぎたせいか、どちらであるかはわからない。

コクゾウムシが湧いた人、実験して見てください。



実験方法の注意点

天日に晒すと、黒い虫はどんどん逃げて行きますから、10分も晒せばいなくなるはずです。

そこで炊けばいい。

これでもまずければ、虫のせいだと確定できます。

私は何時間も晒したのが良くなかった。



結果を請う。

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2009年07月02日

飯炊き

昨日、久しぶりに飯を炊こうと、電気釜の内釜を探していた。

無い。

おかしい。炊いた飯は、冷凍庫に入れて、内釜は取り出してあるはずだ。

いよいよ無いので、入っているはずの無い電気釜を開けてみた。

入っていた。

それも米をといで、電気を入れずにそのままにしていたようだ。

まったく忘れていた。

水の上にカビが浮かんでいる。水も濁っている。甘いにおいがする。



ここまで来たら実験のつもりになる。

よーく洗って炊いてみる。

洗ったら、甘い臭いは消えた。

スイッチを入れる。



2階へ上がって、仕事のメールを書いていた。

どのぐらい経っただろうか、メールを書き始めると、時間の感覚が無くなる。

うん?先ほどの甘いにおいがする。

手にあのにおいがついてしまったか。よく洗ったはずだが。

おかしい、時間がたつにつれてどんどん強くなる。



う、



ようやく気づいた。

あの飯が炊けている臭いだ。

下りてみた。

飯が炊けていた。

周りにあの甘い臭いを撒き散らして。



食ってみた。
まずい。



実験終わり。

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