2008年09月
2008年09月17日
テレフンケン ECC83(12AX7)のダイヤマーク
最初の写真のように9本のピンの間に正方形の出っ張りがあるものをダイヤマーク付きといいます。
プリントのテレフンケンのマークをダイヤマークと呼ぶことはありません。
このダイヤマークがあるかないかで、雲泥の差がありますので、お気をつけください。
TelefunkenのECC83はすべて17mmのロングプレートです。
Mullardに見られるショートプレートはありません。
写真の5本のECC83は全てダイヤマークが付いています。
友人に数本分けてあげたとき、その友人はプレートの横にあけられた穴の違いを気にしていました。
私は気にしたことがありませんでした。
最後の写真を見てください。
言われてみれば、ずいぶん変化に富んでいます。
最も左の1本だけがリブプレート(プレートに梯子状の突起があります)で、他は全てスムースプレート(凸凹がありません)です。
リブプレートの横側に穴は開いておりません。
2本目からはスムースプレートですが、真ん中と上下に3個の穴があけられています。
3本目は、プレートを3等分する位置に2個の穴が開けられています。
4本目は、3本目の位置の穴にさらに上下にもあけられていますので、合計4個です。
5本目は、上下の位置に2個あけられています。
この違いが、作られた時代で決まるのか、用途によって作り分けられていたかはわかりませんが、この違いによる音の違いは確認できませんでした。
最初のうちこの穴の位置を気にしていた友人も、試聴したあとダイヤマークの付いたものであればどれもすばらしいと、納得しておりました。
管底にダイヤマークの付いたテレフンケンECC83は、先人が残してくれたすばらしい遺産です。
私は高価で取引されているスクエアーゲッタのMullard ECC83(私は6本持っています)もTelefunken ECC83には到底及ばないと思っております。
どうかダイヤマークの無いECC83を聴いて、テレフンケンのECC83はこんなものかと思わないでください。
2008年09月01日
Jordan Watts モジュール
Jordan Wattsはコーンが黒く塗られていないほうが魅力的です。
塗料の落とし方について書きます。
塗料はラッカーシンナーを使えばほとんど落ちるものと思っていましたが、この塗料は溶剤が違うのか、シンナーでは全く歯が立ちませんでした。
色々試したところ、アルコール系の溶剤が使われているらしく、燃料用アルコール(メタノール90%、イソプロピルアルコール10%)をティッシュにつけてじっくり拭くと取れました。
シルバーのモジュールの塗料を取った経過を最初の3枚の写真で示しています。
最後のゴールドのモジュールはイソプロピルアルコールで簡単に取れました。
シルバーのモジュールではイソプロピルアルコールは用を成しませんでした。どうにか取れたのは燃料用アルコールです。
時代により使われた溶剤が異なるようです。
最も馴染み深いエチルアルコールは試しておりません。たまたま手元になかったからです。
もしかしたら、エチルアルコールならもっとうまく行くかもしれません。
とにかく、写真のようにアルコール系の溶剤で根気よく拭けば綺麗にとることが出来ます。