2007年02月
2007年02月25日
sorry
欧米人は、'sorry'をほとんど言わない、と聞いたことがあります。
私の通常取引している英国人たちは、自分のミスで相手に迷惑をかけたと思ったとき、すぐに'sorry'と言ってくれます。
仕事が速いです。面倒がありません。
私はドジですから、当然'sorry'と言います。
奇異に聞こえるかもしれませんが、自分が悪いと認識して、「すみません」と謝ることが出来るかは、能力と関係があります。
自分のことだけでなく、相手のことも考えて、すなわち、物事を客観視する能力が必要です。
その力の無い、ある英国人との取引です。
マネーオーダーで送金したのに、送金後20日程も経って、届いていないとの知らせがきました。
Ebay上には未払いでこちらを非難するDisputeが立ち上がっていました。
事前の連絡はありませんでした。
おとなしい日本人と思って、甘く見ています。
Disputeで議論しようにも、マネーオーダーのcode番号がわかりません。
日本で付けられたcodeは、英国国内に入るとどうしたわけか変更されます。
その番号はわかりません。
入金が口座上でわかりにくくなっているだけのことです。入っているはずです。
仕方が無いので、メールしました。
マネーオーダーの受け取りの画像を添付し、「マネーオーダーで送ると口座上でわかりにくくなるからよく調べてくれ、明日郵便局に問い合わせる」という内容です。
Hello _____,
I don’t know why the payment has not arrived.
I sent it to you on 25th in December.
This email has an attached file with the picture of the international remittance receipt.
Please look over your account again because the same accident has ever occurred.
It seems that the receipt of money is hard to find.
I will ask the post office about the accident tomorrow.
Best Regards,
Ken
翌日、郵便局に調査を頼みました。調査費は1,000円でした。
調査には、2ヶ月くらいかかりますので、英国でのcodeがわかったらすぐ知らせてくれるように郵便局に念を押しました。
相手からの返事はありません。
Disputeは1週間以内にこちらの申し開きをしないと、悪い立場に陥ります。
5日ほど経って、相手からメールが届きました。馬鹿なメールです。
I now have recieved payment. thanks.
I will send the goods out today
Regards,
________
おもしろいジャン。単語の間違いは許しますよ。
この短さは何だ。今受け取ったみたいなこと言って。
能力の無いものは、自分のレベルでしか物が考えられないから、‘sorry’も言わずに、逃れられると思っている。
桃太郎侍になろう、「許さん、言えsorry」
それで書きました。
郵便局に手数料を払って、問い合わせているから、そのうち調査結果が返ってくる。
4,5日で着くものが24日もかかっているなら、郵便局に損害賠償を求めなければならない。
相手への圧力です。
損害賠償を求めて、あとからちゃんと入っていたのがわかれば、相手の立場は悪くなる。sorryと言うはずです。
Hello _____,
I would like to know why the payment arrived to you so late.
I asked the post office to get it searched by paying a commission.
They will let me know the result about the investigation.
It took 24 days to arrive to you.
Usually it takes 4 - 5 days.
If it takes 24 days, I must complain to them about the late arrival and get some compensation for my emotional damage.
Best Regards,
Ken
来た。
Hi,
My colleague (finance contoller) overlooked the bank statement and missed out your payment.
It is our fault. Sorry about that.
Regards,
________
ばか者が相手だと、sorryを言わせるのにこれだけの労力がかかります。
スペルの間違いはいいとします。
他人のせいにしている。これもおばかさんの特徴。
能力のあるものなら、最初のメールを書いた時点で、よく調べてくれるはずです。
いや、振り込んだとき4,5日で着くとメールをしているから、1週間待ってこなかったら連絡してくれる。
そのときに終わっているはずです。
もう一度言います。自らの誤りを認めて、謝罪するには、能力が必要です。
私の通常取引している英国人たちは、自分のミスで相手に迷惑をかけたと思ったとき、すぐに'sorry'と言ってくれます。
仕事が速いです。面倒がありません。
私はドジですから、当然'sorry'と言います。
奇異に聞こえるかもしれませんが、自分が悪いと認識して、「すみません」と謝ることが出来るかは、能力と関係があります。
自分のことだけでなく、相手のことも考えて、すなわち、物事を客観視する能力が必要です。
その力の無い、ある英国人との取引です。
マネーオーダーで送金したのに、送金後20日程も経って、届いていないとの知らせがきました。
Ebay上には未払いでこちらを非難するDisputeが立ち上がっていました。
事前の連絡はありませんでした。
おとなしい日本人と思って、甘く見ています。
Disputeで議論しようにも、マネーオーダーのcode番号がわかりません。
日本で付けられたcodeは、英国国内に入るとどうしたわけか変更されます。
その番号はわかりません。
入金が口座上でわかりにくくなっているだけのことです。入っているはずです。
仕方が無いので、メールしました。
マネーオーダーの受け取りの画像を添付し、「マネーオーダーで送ると口座上でわかりにくくなるからよく調べてくれ、明日郵便局に問い合わせる」という内容です。
Hello _____,
I don’t know why the payment has not arrived.
I sent it to you on 25th in December.
This email has an attached file with the picture of the international remittance receipt.
Please look over your account again because the same accident has ever occurred.
It seems that the receipt of money is hard to find.
I will ask the post office about the accident tomorrow.
Best Regards,
Ken
翌日、郵便局に調査を頼みました。調査費は1,000円でした。
調査には、2ヶ月くらいかかりますので、英国でのcodeがわかったらすぐ知らせてくれるように郵便局に念を押しました。
相手からの返事はありません。
Disputeは1週間以内にこちらの申し開きをしないと、悪い立場に陥ります。
5日ほど経って、相手からメールが届きました。馬鹿なメールです。
I now have recieved payment. thanks.
I will send the goods out today
Regards,
________
おもしろいジャン。単語の間違いは許しますよ。
この短さは何だ。今受け取ったみたいなこと言って。
能力の無いものは、自分のレベルでしか物が考えられないから、‘sorry’も言わずに、逃れられると思っている。
桃太郎侍になろう、「許さん、言えsorry」
それで書きました。
郵便局に手数料を払って、問い合わせているから、そのうち調査結果が返ってくる。
4,5日で着くものが24日もかかっているなら、郵便局に損害賠償を求めなければならない。
相手への圧力です。
損害賠償を求めて、あとからちゃんと入っていたのがわかれば、相手の立場は悪くなる。sorryと言うはずです。
Hello _____,
I would like to know why the payment arrived to you so late.
I asked the post office to get it searched by paying a commission.
They will let me know the result about the investigation.
It took 24 days to arrive to you.
Usually it takes 4 - 5 days.
If it takes 24 days, I must complain to them about the late arrival and get some compensation for my emotional damage.
Best Regards,
Ken
来た。
Hi,
My colleague (finance contoller) overlooked the bank statement and missed out your payment.
It is our fault. Sorry about that.
Regards,
________
ばか者が相手だと、sorryを言わせるのにこれだけの労力がかかります。
スペルの間違いはいいとします。
他人のせいにしている。これもおばかさんの特徴。
能力のあるものなら、最初のメールを書いた時点で、よく調べてくれるはずです。
いや、振り込んだとき4,5日で着くとメールをしているから、1週間待ってこなかったら連絡してくれる。
そのときに終わっているはずです。
もう一度言います。自らの誤りを認めて、謝罪するには、能力が必要です。
2007年02月22日
英国人の英文は?
今まで書いてきた3個のブログを見ると、英国人はみんなすばらしい人たちのように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。
日本人とメールの交換をしたときと同様、ひどい人間もいます。
私が初めて取引したときのことです。
英文を書くなど、初めてでしたので、こわごわ書いてメールを出しました。
こんな英文で相手が理解してくれるか不安でした。
返ってきたメールを見てびっくりしました。
あまりにへたな英文だったのです。
スペルの間違いは、いいとします。言いたいことがはっきりしないのです。
もっと明確に書けよという感じです。
こんなものなら、自分の英文で大丈夫と安心しました。
以来、しっかりした英文の書ける相手とだけ、長く取引するようにしています。
今のところ間違いはありません。
「文は人なり」で、英文からも相手の性格や頭の中が透けて見えます。
当然のことですが、人間の質は国籍とは関係ありません。
付き合いたくない英国人もいれば、心を通じ合える英国人もいるということです。
質の悪い日本人と付き合うくらいなら、質の良い英国人とメールしているほうが、ずっと楽しいです。
その逆もいえます。
国籍ではなく、個人の問題です。
友人から、「俺のかかわっているホームページを紹介するように」との厳命が下りました。林業関係のホームページです。ぜひ見てあげてください。
http://www.asahi-net.or.jp/~yx4s-on/
日本人とメールの交換をしたときと同様、ひどい人間もいます。
私が初めて取引したときのことです。
英文を書くなど、初めてでしたので、こわごわ書いてメールを出しました。
こんな英文で相手が理解してくれるか不安でした。
返ってきたメールを見てびっくりしました。
あまりにへたな英文だったのです。
スペルの間違いは、いいとします。言いたいことがはっきりしないのです。
もっと明確に書けよという感じです。
こんなものなら、自分の英文で大丈夫と安心しました。
以来、しっかりした英文の書ける相手とだけ、長く取引するようにしています。
今のところ間違いはありません。
「文は人なり」で、英文からも相手の性格や頭の中が透けて見えます。
当然のことですが、人間の質は国籍とは関係ありません。
付き合いたくない英国人もいれば、心を通じ合える英国人もいるということです。
質の悪い日本人と付き合うくらいなら、質の良い英国人とメールしているほうが、ずっと楽しいです。
その逆もいえます。
国籍ではなく、個人の問題です。
友人から、「俺のかかわっているホームページを紹介するように」との厳命が下りました。林業関係のホームページです。ぜひ見てあげてください。
http://www.asahi-net.or.jp/~yx4s-on/
2007年02月21日
call = telephone ?
私は、俗に言うおっちょこちょいです。
つい最近もこんなことがありました。
私にとっての恐怖の英語は、'call'なのです。
私は英文の読み書きはできても、話すことはできない典型的昔の日本人です。
今は国際電話も安くなって、私のemailを読んだ外国人が時々、電話をしても良いかと聞いて来ます。
こうなると大変です。
外国人にとって、読み書きはできるのに、話すことができないという状況を理解することは難しいはずです。
一所懸命、話すことができないことの言い訳をします。
これがまた英国人にとって、自分のことを嫌がっているのではという誤解を生じさせます。
来たのです、'call'しても良いかが。
いつものように、自分は英語が話せないとメールしました。
誤解の無いよう、どうして話せないかを、全面的に展開しなければなりません。
日本人は、昔から外国から知識を得る際、主に書物を通じて得ていたから、話すことは苦手である、という内容です。
Hello __,
Thank you for the polite offer to call me.
But as is often the case with many old Japanese, sadly I cannot speak English.
I can read and write English a little because I learned to read English for 6 years during junior and senior high school.
During the period, we were not taught to speak English.
Japanese educational main theme was not to speak English but to read English.
The tendency to aim reading not speaking has something to do with Japanese history.
Japan is surrounded by sea and isolated from the other countries.
In old time, the most advanced country in Asia was China.
Our ancestors absorbed the vast knowledge from China by reading books.
In Edo period they sought it from the Netherlands through reading books.
In Meiji period they did from your country England by the same method.
Now we need to speak English with globalization.
Maybe the Japanese is inferior to the people of any other country on speaking English.
If you call me, please forgive me for my broken English.
I have never visited the foreign countries.
I have never spoken English with foreigners.
I trusted you by your written English.
I believe that writing expresses the personality of the person who wrote it.
Best Regards
Ken
返事が来ないのです。さあ、誤解された。
こうなると大変です。
それで、こんなメールを書きました。
私はうそは言っていない、あなたの知っている日本人に聞いてくれという内容です。
Hello __,
I think you cannot believe what I wrote.
But I haven’t told a lie at least.
If you ask Japanese whether there are many Japanese who cannot speak English while they read and write it, surely he should say it is usual rather than rare.
You must believe in my remarks. Otherwise I think a good relationship between us will end.
I wish I could speak English with you freely on the phone.
I believe the language of English has an ability to let you know what a man I am.
Thanks.
Best Regards
Ken
ようやく返事が来ました。
私の名前は違いますが、ここでは判りやすくケンと言う名前だとします。
When I previously wrote and asked 'Is it polite to call you Ken', what I meant was Is it ok to use just your first name? In English, 'Call' can mean telephone call as you thought, OR 'refer to' or 'address'. I am always aware of the extremely polite nature and tradition of a lot of foreign countries, especially Japan. I did not wish to offend you by assuming it was ok to just say 'Ken'.
ただ、私を名前で呼んでよいかと聞いていただけでした。
'call'は呼ぶという意味にすぎませんでした。
私の全身全霊を傾けたあの英文は何だったのでしょう。
相手はこの馬鹿何を勘違いしているのか、と思ったはずです。
メールが来なかったのも、私に恥を掻かせたくなかったか、あきれ果てていたからでしょう。
こんな私ですが、国辱だとは思わないでくださいね。
クリスマスに、こんなメールが届きました。
Hello Ken,
I do apologise for not contacting you to wish a Happy Christmas. But I send my sincerest greetings and best wishes to you for the New Year.
Christmas is a time for remembering friends as well as celebrating the birth of Christ. My oldest son is here and I have just shown him your house on Google earth. I have also shared a few of your wonderful e-mails with him. I hope you do not mind. He is impressed with your beautifully written English. As I told you before, it is a shame that more English people cannot write as well and with such true feeling as you do.
We have had a busy Christmas with both of my Grandchildren staying. Both parents of my wife and my 87 year old father stayed for lunch on Christmas day.
As we say in England, ''I wish you Health, Wealth and Happiness.''
Best wishes,
_______
つい最近もこんなことがありました。
私にとっての恐怖の英語は、'call'なのです。
私は英文の読み書きはできても、話すことはできない典型的昔の日本人です。
今は国際電話も安くなって、私のemailを読んだ外国人が時々、電話をしても良いかと聞いて来ます。
こうなると大変です。
外国人にとって、読み書きはできるのに、話すことができないという状況を理解することは難しいはずです。
一所懸命、話すことができないことの言い訳をします。
これがまた英国人にとって、自分のことを嫌がっているのではという誤解を生じさせます。
来たのです、'call'しても良いかが。
いつものように、自分は英語が話せないとメールしました。
誤解の無いよう、どうして話せないかを、全面的に展開しなければなりません。
日本人は、昔から外国から知識を得る際、主に書物を通じて得ていたから、話すことは苦手である、という内容です。
Hello __,
Thank you for the polite offer to call me.
But as is often the case with many old Japanese, sadly I cannot speak English.
I can read and write English a little because I learned to read English for 6 years during junior and senior high school.
During the period, we were not taught to speak English.
Japanese educational main theme was not to speak English but to read English.
The tendency to aim reading not speaking has something to do with Japanese history.
Japan is surrounded by sea and isolated from the other countries.
In old time, the most advanced country in Asia was China.
Our ancestors absorbed the vast knowledge from China by reading books.
In Edo period they sought it from the Netherlands through reading books.
In Meiji period they did from your country England by the same method.
Now we need to speak English with globalization.
Maybe the Japanese is inferior to the people of any other country on speaking English.
If you call me, please forgive me for my broken English.
I have never visited the foreign countries.
I have never spoken English with foreigners.
I trusted you by your written English.
I believe that writing expresses the personality of the person who wrote it.
Best Regards
Ken
返事が来ないのです。さあ、誤解された。
こうなると大変です。
それで、こんなメールを書きました。
私はうそは言っていない、あなたの知っている日本人に聞いてくれという内容です。
Hello __,
I think you cannot believe what I wrote.
But I haven’t told a lie at least.
If you ask Japanese whether there are many Japanese who cannot speak English while they read and write it, surely he should say it is usual rather than rare.
You must believe in my remarks. Otherwise I think a good relationship between us will end.
I wish I could speak English with you freely on the phone.
I believe the language of English has an ability to let you know what a man I am.
Thanks.
Best Regards
Ken
ようやく返事が来ました。
私の名前は違いますが、ここでは判りやすくケンと言う名前だとします。
When I previously wrote and asked 'Is it polite to call you Ken', what I meant was Is it ok to use just your first name? In English, 'Call' can mean telephone call as you thought, OR 'refer to' or 'address'. I am always aware of the extremely polite nature and tradition of a lot of foreign countries, especially Japan. I did not wish to offend you by assuming it was ok to just say 'Ken'.
ただ、私を名前で呼んでよいかと聞いていただけでした。
'call'は呼ぶという意味にすぎませんでした。
私の全身全霊を傾けたあの英文は何だったのでしょう。
相手はこの馬鹿何を勘違いしているのか、と思ったはずです。
メールが来なかったのも、私に恥を掻かせたくなかったか、あきれ果てていたからでしょう。
こんな私ですが、国辱だとは思わないでくださいね。
クリスマスに、こんなメールが届きました。
Hello Ken,
I do apologise for not contacting you to wish a Happy Christmas. But I send my sincerest greetings and best wishes to you for the New Year.
Christmas is a time for remembering friends as well as celebrating the birth of Christ. My oldest son is here and I have just shown him your house on Google earth. I have also shared a few of your wonderful e-mails with him. I hope you do not mind. He is impressed with your beautifully written English. As I told you before, it is a shame that more English people cannot write as well and with such true feeling as you do.
We have had a busy Christmas with both of my Grandchildren staying. Both parents of my wife and my 87 year old father stayed for lunch on Christmas day.
As we say in England, ''I wish you Health, Wealth and Happiness.''
Best wishes,
_______
2007年02月20日
相手の気持ち
相手の気持ちを読み取ることは、日本人に特有のもので、欧米人は明確に言わないとこちらの気持ちは伝わらないと言われています。
このうその情報に踊らされて、大失敗をしたことがあります。
3年ほど前、Leakのトランジスタアンプを日本に紹介、販売するため、何台も購入していました。
荷物をまとめてもらっている英国人が、「今旅行でフランスに来ている。フランス人の友人が、Stereo30を持っているが購入するか」と聞いて来ました。
妥当な価格でしたので、購入することにしました。
彼もイギリスに帰り、荷物もまとまったので、日本に送る段になって、フランスからStereo30が来ないと私の元に連絡が入りました。
フランスで洪水が起こり、フランス人の友人の家は川から離れたところにあるから大丈夫だったが、流通が麻痺し、いつ届くかわからないといいます。
フランスを離れるとき持って帰ればよかったと、仮定法をまじえて残念がるのです。
同じように嘆いているメールが2度届きました。
一瞬、私は「Stereo30は後の荷物でよいから、今ある荷物だけを送りなさい」とこちらから言ってほしいのかなと思いました。
私はここで、「欧米人ははっきりとものを言う」はずだと考えました。
これが、大きな間違いだったのです。
「Stereo30がくるのを待つ」とメールをしたら、「わかった、着いたら連絡する」と今までに無い、そっけないメールが帰ってきました。
このとき初めて気が付きました。
日本人に対するのと同じように対応すべきだったのです。
彼の気持ちを代弁すると、「荷物も多くなって邪魔である。占有しているスペースを空けたい。Stereo30は待ち遠しいアンプかもしれないが、今ある荷物だけ送らせてくれ、という簡単な相手の気持ちも読み取れない馬鹿か、お前は」だったと思います。
このとき以降は、相手の気持ちを読むようにしています。
取引もうまく行くようになりました。
英国は古い歴史を持った国です。
辛らつなまでに相手の気持ちを読み取るシェークスピアの作品を見てもわかる通り、日本人以上に相手の気持ちを理解しようとする国民だと今はわかります。
前にも書きましたが、日本人のイメージする欧米人は、アメリカ人です。
私は、「欧米ではーーー」という十把ひとからげの言葉ほど、誤解をもたらす言葉は無いと考えています。
このうその情報に踊らされて、大失敗をしたことがあります。
3年ほど前、Leakのトランジスタアンプを日本に紹介、販売するため、何台も購入していました。
荷物をまとめてもらっている英国人が、「今旅行でフランスに来ている。フランス人の友人が、Stereo30を持っているが購入するか」と聞いて来ました。
妥当な価格でしたので、購入することにしました。
彼もイギリスに帰り、荷物もまとまったので、日本に送る段になって、フランスからStereo30が来ないと私の元に連絡が入りました。
フランスで洪水が起こり、フランス人の友人の家は川から離れたところにあるから大丈夫だったが、流通が麻痺し、いつ届くかわからないといいます。
フランスを離れるとき持って帰ればよかったと、仮定法をまじえて残念がるのです。
同じように嘆いているメールが2度届きました。
一瞬、私は「Stereo30は後の荷物でよいから、今ある荷物だけを送りなさい」とこちらから言ってほしいのかなと思いました。
私はここで、「欧米人ははっきりとものを言う」はずだと考えました。
これが、大きな間違いだったのです。
「Stereo30がくるのを待つ」とメールをしたら、「わかった、着いたら連絡する」と今までに無い、そっけないメールが帰ってきました。
このとき初めて気が付きました。
日本人に対するのと同じように対応すべきだったのです。
彼の気持ちを代弁すると、「荷物も多くなって邪魔である。占有しているスペースを空けたい。Stereo30は待ち遠しいアンプかもしれないが、今ある荷物だけ送らせてくれ、という簡単な相手の気持ちも読み取れない馬鹿か、お前は」だったと思います。
このとき以降は、相手の気持ちを読むようにしています。
取引もうまく行くようになりました。
英国は古い歴史を持った国です。
辛らつなまでに相手の気持ちを読み取るシェークスピアの作品を見てもわかる通り、日本人以上に相手の気持ちを理解しようとする国民だと今はわかります。
前にも書きましたが、日本人のイメージする欧米人は、アメリカ人です。
私は、「欧米ではーーー」という十把ひとからげの言葉ほど、誤解をもたらす言葉は無いと考えています。
2007年02月17日
日本人だけが感情を内に秘めるのか?
今の若者たちはだいぶ変わってきたようですが、日本人は感情を外に表さない、あるいは外に表すことが下手であるといわれてきました。
これは、日本人特有のものと私は思っていました。
海外との取引でのemailからわかった英国人は、欧米人に対する私のイメージを変えるものでした。
取引を始めて間もないときのことです。
ある懇意になった英国人に、
<人前で感情をあらわにすること、特に涙を流すことは恥であると教えられてきた>
と日本人の特殊性を伝えるつもりでメールを書きました。
当然「ちょっと変わっているね」と、反応が返ってくると予想していました。
まったく違っていました。
「俺もそうだ。人前で感情を表してはいけない。どんなに悲しくても、歯で唇をかみ、涙を流さないようにしろ、と父親から教えられてきた」と返事が来たのです。
われわれの世代の日本人とまるで変わりません。
さらに続けて、90歳を超えて、ベッドで寝たきりの彼の父親が、
「私は充実した良い一生を送ってきたと思っている。だから私が死んでも、お前は泣いてはいけない」
と言い、彼は
「教育を受ける機会もなく、ただ’simple truth’を座右の銘にして生きてきた父親です。父が死んだら、悲しさに父親の言いつけは守れそうに無い」
と書いてきました。
まるで、小津安二郎の映画にでも出てきそうな静かな一場面のように感じました。
私が、<立派なお父さんですね>と書いたら、
「なぜ、わかるのだ、今は父を大変尊敬しているが、俺はそうなるまで何十年もかかったのに」
<家族だからです。人は身内には厳しいものです。私も若いとき、死んだ父を理解しませんでした>
日本人と話している気分になりました。
アメリカ人と英国人ではまるで性格が違うように思えます。
マスコミに出てきて語る人たちの「欧米人」は、アメリカ人でしかないように感じます。
私はemailの小さな窓を通して、英国人を身近に感じるようになりました。
まだありますので、次に書きます。
これは、日本人特有のものと私は思っていました。
海外との取引でのemailからわかった英国人は、欧米人に対する私のイメージを変えるものでした。
取引を始めて間もないときのことです。
ある懇意になった英国人に、
<人前で感情をあらわにすること、特に涙を流すことは恥であると教えられてきた>
と日本人の特殊性を伝えるつもりでメールを書きました。
当然「ちょっと変わっているね」と、反応が返ってくると予想していました。
まったく違っていました。
「俺もそうだ。人前で感情を表してはいけない。どんなに悲しくても、歯で唇をかみ、涙を流さないようにしろ、と父親から教えられてきた」と返事が来たのです。
われわれの世代の日本人とまるで変わりません。
さらに続けて、90歳を超えて、ベッドで寝たきりの彼の父親が、
「私は充実した良い一生を送ってきたと思っている。だから私が死んでも、お前は泣いてはいけない」
と言い、彼は
「教育を受ける機会もなく、ただ’simple truth’を座右の銘にして生きてきた父親です。父が死んだら、悲しさに父親の言いつけは守れそうに無い」
と書いてきました。
まるで、小津安二郎の映画にでも出てきそうな静かな一場面のように感じました。
私が、<立派なお父さんですね>と書いたら、
「なぜ、わかるのだ、今は父を大変尊敬しているが、俺はそうなるまで何十年もかかったのに」
<家族だからです。人は身内には厳しいものです。私も若いとき、死んだ父を理解しませんでした>
日本人と話している気分になりました。
アメリカ人と英国人ではまるで性格が違うように思えます。
マスコミに出てきて語る人たちの「欧米人」は、アメリカ人でしかないように感じます。
私はemailの小さな窓を通して、英国人を身近に感じるようになりました。
まだありますので、次に書きます。