2014年04月15日
Deccaの針交換
以前Deccaの針交換を頼まれたお客様から再び電話をいただき、MK1 2個の針交換を新たにしてほしいとのことであった。
針交換は久しぶりである。
針交換を頼んでいる英国の会社ともしばらく連絡を取っていなかった。
相手もかなりの年である。連絡を取ってみた。
引退しているのではとの危惧も杞憂だった。
元気な返事が返ってきた。
I have missed you, I hope you are well.
「連絡がなくて寂しかった。元気でしたか」ぐらいの意味だろう。
なかなか、泣かせることを言う。現在完了の継続を使ったこういう表現もあるのかと興味深かった。
英国への往復の送料を考えて、お客様の2個のほかに、自分のDecca2個も頼むことにする。
Decca MK1のStereoとSP用の2個である。

2週間ほどで、修理が完了した。
いつも思うことだが、修理してもらったDeccaのカートリッジは、調整してくれているせいか、音がいい。
今回は、特に素晴らしいと感じた。
そのことをお客さんに話すと、お客さんも同様に感じられていたようで、針交換でどうしてこんなに良くなるのか不思議だとおっしゃっていた。
細かい作業である。テンションワイヤーの張り方ひとつにも微妙なコツがあるのであろう。
私の修理してもらった2個は、ヤフオクに出した。
6-8万円で出品したが、SP用だけが6万円で落札された。
安い。
まあ、ヤフオクは、安さで勝負の世界だから仕方がない。
出品の際、YouTubeにアップしました。お聴きください。
まずはSP用、淡谷のり子の「別れのブルース」です。
年老いた淡谷のり子しか知らなかった耳に、若い時の淡谷のり子の声は新鮮です。
続いて、Stereo用、Bill Evansの[At The Montreux Jazz Festival]から、Walkin' Up。
gtkaudio at 19:18│Comments(0)│オーディオ