2025年08月22日

エアコンの修理・・・問題はシロッコファンだった


7月、エアコンが冷えなくなってきていた。

センサーが故障しているように感じた。

ジャパネットたかたで買ったやつで、5年保証を付けていた。

よかった。4年目なので、保証が効く。



8月初めごろ、修理に来てくれた。

ちょっと見て、すぐに原因が分かったようである。

掃除していないのが原因だというのだ。

おかしい、フィルターの掃除はしている。

フィルターではないのだ。



室内機の風を起こすのは、吹き出し口の奥にある横に長い円筒状のファンである。

シロッコファンと呼ばれる。

風を作り出すための刃が何列も並んでいる。プラスチック製である。

そこにほこりが付くのだそうである。

刃の効果を失う。

いくら回っても風が起こらなくなる。

冷却フィンは冷えている。

センサーは、冷却フィンのすぐそばに置かれている。

シロッコファンが回っても空気の流れがないから、センサーは室温ではなく冷却フィンによって冷やされ、部屋は十分冷えていると判断してしまうということである。

センサーがおかしいと思っていたが、センサー自体は故障していなかった。




こんなことが起こるなんて、初めて聞いた。

今まで何台もエアコンは使ってきたが、そんなことを意識したことはなかった。

たぶん、インバーターが緩い空気の流れを作り出すようになってからの症状なのだ。

昔はそんな緩い回転はなかったから、ほこりが付くこともなかったのだろう。



さて修理である。

修理に来た人はできないというのである。

高圧洗浄をする専門家に頼む必要があるのだそうだ。

もちろん予約を入れるように頼んだ。

基本料金1万5千円かかるそうである。

それはいいが、洗浄まで待たねばならないのが嫌である。



修理の人が帰った後で、問題のシロッコファンを見ていた。

どう考えても専門家にしかできない作業ではない。

ただほこりを払えばいいだけである。

ネットでは、カビといっている。おかしい。ほこりだろう。

これがカビなら、フィルターに付くほこりだってカビのはずだ。

フィルターを通る空気の方が湿度は高いはずだから。



シロッコファンを見れば見るほど、自分でやってみる気になる。

ほこりをとればいいだけのことだ。

のどぬーるについていたどでかい綿棒があったので、それでやってみた。

取れるが、時間がかかる。刷毛ではどうだろう。

IMG_1229


やってみた。

刷毛の毛だけがファンに当たるように気を付ければいいはずだ。

クーラーが作動している状態でやる。

刷毛をゆっくり差し込んでゆくと、毛がシロッコファンに触れ始めた。

シロッコファンからはがれたほこりがこちらに向かって飛んでくる。

段ボールで防御すればほこりは下に落ちるだろうが、始めたら中断するのは面倒だ。

ほこりもぐれになる。

かまわん、気持ちいいほど取れる。

IMG_1230




10分もかからずに終わる。

うちのエアコンこんなに能力があったのか。

28度に設定し、後は自動にしておくと冷えすぎて、29度にすることもある。

2年半ぐらいで掃除しなければならないそうである。

簡単だから、毎年やることにする。




 

gtkaudio at 01:03|PermalinkComments(0)

2025年08月15日

起きたら5時だった


起きたら5時だった。

まずった。目覚ましをセットしておけばよかった。

3時半に病院の予約していたのだ。

呆然としていたが、予約時間でないとかなり待つことになるけれど、診療はしてくれるとの話を思い出し、とにかく病院に行ってみることにした。

最終受付は6時なので、今からでも大丈夫なはずである。

そうだその前に、コンビニに寄ってお金をおろしていかなければ。



日常のボロボロではなく、目立たない人並みの格好に着替え、出掛ける。

大通りにあるコンビニへと急ぐ。

大通りに出た時である。



大いなる違和感。



人通り。車の数。圧倒的な静けさ。



ん?

午前か?



起きたのは。午前5時だ。



病院の予約。安堵。

あーあ、歳を重ねても、軽率な性格は直らない。




 

gtkaudio at 02:02|PermalinkComments(0)

2025年07月06日

Tannoy 12" クロスオーバーネットワークの製作

IMG_6313

前回のブログで書いたように、お客様から依頼されたタンノイ12インチ、クロスオーバーネットワークのオーバーホールは、当初気が進まなかった。

どうしてもというお客様の圧力に気おされ、結局やることになった。

なかなか良い音が出て、お客様も喜んでくださったので、結果オーライとなり、大いに安心した。



回路から、250μHのコイルさえあれば、新しく作れるのにと思った。

まあ無理だろうと思いつつ、ネットで探したら、見つかったのである。

これで作れる。大きさは自由だから、大きな部品も使える。

作ってみた。



まずは、ソ連製NOSのオイルコンを使ってみる。

購入したのはウクライナからだから、ソ連時代のウクライナ製のような気がする。

NOS⁽新古品)だけあって、測定値は良い状態である。

1μF 250Vだから、8μFには8個必要である。

IMG_6302

音は今まで聴いてきた音とあまり変わらない。


つぎは、古い英国製オイルコン、ハンツ2μFを使う。

ただし、劣化が激しい。

2μFは3~4μF。0.5μFは1μF近くになっている。

2種類テストすることにした。

2μFと0.5μFを組み合わせて、8μFを作り、0.5μFを2個使って2μFを作った。

もう一種類は、劣化は無視。2μF4個、測定値は約16μF、2μFの測定値は約4μF。


IMG_6298

音はソ連製よりも良い。オイルコンの良さが出ている。

2種類はあまり違いはなかったが、どちらかというと、劣化を無視した後者の方が良かった。



大きなオイルコンで試したくなった。

MPEと書いてあるが、Dubilier製のはずである。2μF 250V 5個を使う。

劣化はほとんどない。

IMG_6292

さすがである。最もよい。


耐圧600Vオイルコンはどうだろう。

Static 4μF 600V 2個とDubilier 1μF 400V 2個を使う。

劣化はほとんどない。

IMG_6304

なるほど、素晴らしい。


並列につないで8μFや2μFにするのではなく、1個で8μFや2μFはどうだろう。

TCC 8μF 200V, Dubiler 2μF 250Vを使う。

劣化はほとんどない。

IMG_6305

これもいい。



Ebayで購入したから最後になったが、Vishayのフィルムコン2μF 160V 5個を使う。

フィルムコンだから、劣化はない。NOS。

IMG_6295

うーん、正確な音なんでしょうね。

こういう音が好きな人もいるのでしょう。

私は味の濃い音の出るオイルコンが好みです。


オイルコンを使った私好みのネットワークで鳴らしています。Vimeoにアップしました。

Inka DinkaDoo Ronnie Aldrich Tannoy Red Crossover Network test

Zigeunerweisen Michael Rabin Tannoy 12" Red Crossover Network test

Someday My Prince Will Come Bill Evans Tannoy 12" Red Crossover Network test



gtkaudio at 03:56|PermalinkComments(0)

2025年06月21日

Tannoy 12" Red クロスオーバーネットワークのオーバーホール

IMG_6228


懇意のお客様からの依頼である。

Tannoy Chatsworth を購入されたそうで、12インチRed付属クロスオーバーネットワークのコンデンサを交換してほしいとおっしゃる。

やりたくはない。

ケースの開け方もわからないから、できませんと断る。

今、別の人にふたを開けてもらっているから、開いたら頼みますとのことである。

「その人に頼んだらいいではないですか」と私。

その人はこれ以上やる気をなくしているそうである。

コンデンサは用意するから、ぜひやってほしいとのことである。

あーあ、面倒な仕事は結局こちとらがやることになる。



送られてきた。

紙とアルミ箔が巻いてある手作りのようなむき出しのコンデンサが、蝋で密封されている。

すばらしい。こんなに良い作りの物をばらしたくない。

それで、お断りのメールを差し上げた。

コンデンサの容量が、倍ほどになっているので、どうしてもやってほしいとのことである。

負けた。

他のお客様の修理の後でなら、やることを約束する。



Circuit

250μHのコイルさえあれば、新しく作れるのに、と思う。

こんな面倒なことでも、うまくやる自信はあるが、決して高いことを言えないから、やる気にはならないのだ。

まあいい。やると決めたからにはちゃんとしたことをやろう。



方針として、お客様はハンダ付けはできるとのことでしたので、コンデンサを簡単に交換できるようにする。

ベークライトの基盤を作れば、交換は簡単だ。

それで、次のように作った。


IMG_6212

これならコンデンサの交換は簡単だ。


IMG_6214

15Ωの抵抗は、値は大丈夫だが、リード線がくるくる回って接触不良を起こす可能性があるので、新品に交換した。


IMG_6224


IMG_6227

IMG_6234


音を聴いてもらうために、Vimeoにアップした。

Redスピーカーは、私の手持ちを使う。1本しか無いからモノラルでのテストである。

映写機、プロジェクター付属英国製ボックスに入れている。

GoodmansとTannoyは穴の配置が同じだから、そのまま装着可能である。

Pierre Fournier Vivaldi Concert In E Minor For 'Cello And String Orchestra Tannoy 12" Red Network overhaul

Thanks For The MemorySerge Chaloff Tannoy 12" Red Crossover Network Overhaul





gtkaudio at 01:10|PermalinkComments(2)

2025年06月03日

Garrard Model-Tの修理依頼

IMG_1126

懇意のお客様からDecca Model-Tの修理を依頼された。

何度も修理しているから楽にできると思っていたが、まあ、すったもんだの修理になった。



Decca XMSが直接使用できるレアなロングアームが装着されたタイプのModel-Tである。

この時代のガラードは、精密とは言い難いながらも、精密な機器が出せない魅力のある音を出してくれる。



さて今回の修理だが、お客様と私の間で、2往復した上にさらに問題が起こるという通常ない事態になり、完成までに2週間ほどかかってしまった。

最初の修理である。


IMG_1129

IMG_1128

前に修理してあった。

モーターを支えるゴムは新品がついている。

しかし、最も大事なものがある。

モーターの軸上にあるプーリーから2個の外側のプーリーにつなぐ2個の小さなゴムベルトがある。

これが最も肝心である。

古くなってダメになっているとうまく回らなくなってしまう。

案の定ダメになっていた。

前に修理した人は、良いベルトを手に入れられなかったらしい。



手持ちのベルトと交換した。

調整と、アームの配線が違っていたので、ハンダをし直した。

RCAピンのついたケーブルが短いそうで、長くしてほしいとのことでした。

ついていたケーブルもよさそうでしたので、スイッチクラフトとNeglexを使い延長ケーブルを作りました。

IMG_1131

修理が終わって、お客様に確認していただくため、Vimeoに動画をアップした。

As Time Goes By Eve Boswell Decca Model-T テスト Leak Point One pre-amplifier


なかなかいい音だと思った。

お客様も満足されておられるようなので、お送りした。



第一のつまずき。

お客様のカートリッジでは音が出ないという。

アダプターを使えばガラード401でこのカートリッジ、音が出るという。

さあ大変だ。

カートリッジも私からお買い上げいただいたものである。

私の責任だ。

もう一度、カートリッジも一緒に、送り返していただいた。



カートリッジが刺さる3ピンのソケット位置の問題で、接触不良が起きているのではと思った。

そこを確認してみたが問題ないようだ。

カートリッジを刺した状態で、RCAピンプラグの抵抗を測定する。

なに、0オーム。

ショートしてるじゃん。

わかった。

カートリッジの問題だ。

XMSを使い始めたころ、Garrard RC75で似たようなことが起こった。

カートリッジの3個の接点のうち、通常上2つだけが配線してある。

ものによって、下の接点にも配線されていることがある。

例として挙げているのでハンダ付けはしていないが、下の画像の状態である。

IMG_1133

左上と下の接点がつながっている。

ステレオの時代になって、モノラルのXMSでも左右の両方から音が出るように配線してあるのかもしれない。

Model-Tのような古いプレーヤーは、真ん中の接点は、金属のアームとつながっていて、アースされるようになっている。

それゆえ、下の接点には配線されてはいけないのだ。左上と下の接点をつなぐ線を切ればよい。下の画像のようにする。

IMG_1137

アダプターでは、下の接点は絶縁されているから大丈夫なのだ。

たまたま、下の接点も配線されている数少ないタイプのカートリッジだったために、ショートして音が出なかったのだ。

さあ、なおった。

お客様のカートリッジで、テストの映像をアップした。

Patti Pages Changing Partners .Decca Model-T XMS テスト Leak Point One pre-amplifier

Patti Pages I went to Your Wedding .Decca Model-T XMS テスト Leak Point One pre-amplifier

このカートリッジは国産のコイルで修理したものです。レコードも国産です。

音はいいと思います。針が良いのです。

Decca XMSは、針が大事だ。



Decca XMSを鳴らすには、この時代のプレーヤーがいい。

何と言っても、情趣を感じさせる音が出る。

この種の芸能芸術に属する音は、精密に性能良く作ったものがより良い音を出すわけではない。

雑音を極小にすれば手に入るものでもない。

そんな技術的なことではない。..

まさにその種の音を聴き分ける能力のある人が、音を聴きながら作り上げたものからのみ得ることができる音なのです。

オーディオは楽器作りと同じようなものと考えています。

ノイズがないとか、測定値が良いとか、それで情趣を感じさせる音が出ると信じるのは、あまりに安易ではないですか。

音は芸能芸術に属するものなのです。



第二のつまずき。

さてと、ちゃんと鳴っているかお客様に電話した。

またもや問題が出たのである。なんてことだ。

スピードが速いとのことだ。

ああ、もしかして50Hz、60Hzの問題か。

しまった。甘く考えていた。

これに関しては解決策があるから購入されたとばかり思っていた。

60Hz用のプーリーがあればいいが、私は英国からばかり買っていたから無理だ。

どうにかしなければならない。



5年ほど前に購入した換気扇用の周波数変換器を使ってみよう。

ただし問題があった。

私のところでは普通に聴けたのだが、当時お貸ししたお客さんのところでは雑音がひどく出たそうである。

うまく鳴るか、試してもらうしかない。

IMG_6180

お送りした。

Yahooで見てみたら、1200円で売られているから、これでうまくゆけばそれを購入すればよいと思った。

よく見たら、ネットで売られている周波数変換器は、200V3相がほとんどで、単相100v入力、単相100v出力はほとんどない。

出力は、単相200vでもいい。それでもなかなかない。

私が持っているものは単相100v入力単相100v出力である。5年ぐらい前は簡単に買えたのだが。

IMG_6184

ノイズが出た時には、周波数変換器とプレーヤーの間に絶縁トランスを入れるように、同梱した。

結果は周波数変換器だけで事足りたそうである。ノイズは出なかった。

お客様、Garrard 401を常用しておられるのですが、Model-TにXMSで聴く音は別物に感じるとおしゃっていらした。

私も同感です。

Model-TとXMSは良い楽器のようなものなのです。





gtkaudio at 23:27|PermalinkComments(0)