海外からのYouTubeコメントLeak TL/12 Plusもどき、ふたたび

2022年06月17日

Goodmans Axiom22 MKⅠってどこにあるんだろう?

追記

このブログを書いた後、EbayでAxiom22が見つかった。

私の推測は間違っていたようだ。

Axiom22

外見上はMK2との違いは分からない。

しかし高価ですね。送ってもらうと合計767.11ポンド。現在の円安下のレートでは12万を優に超える。

それにしても円安は堪えますね。

Ebayの手数料も含めてポンド150円で購入できていたものが、今はポンド170円だからきつい。

他国は金利を上げる余裕があるのに、アベノミクスで徹底的に弱くなった日本は金利を上げたいと思っても、その余裕はまったくなくなっている。

つまり、身動きが取れない状況にある。

物価上昇はこれからが本番である。あらゆるものが上がる。

安倍、黒田ラインを喜んで受け入れてきた日本である。

出口戦略がないと分かっていて支持してきたのだから、本当に馬鹿な日本である。

付けは払わなければならない。

追記終わり。




Goodmans Axiom22 MKⅡはあるのに、MKⅠは見たことがない。

もちろんMKⅠなどと書いてあるはずはない。

ただAxiom22とあるだけのはずだ。

ネットでAxiom22と検索しても、出てくるのはMKⅡだけである。

こうなると、推測するしかない。



じゃあ、推測してみよう。

IMG_0173

上の画像は、Axiom22 MKⅡよりも古い時代のGoodmansの12”スピーカーである。

このシングルコーンとダブルコーンの2個のスピーカーは一つの箱にセットされ、モノラルの時代のデッカデコラに使われていた。

ともに私の大好きなスピーカーである。

dc4a5b8c.jpg

裏から見ると両方ともこんな風で、シングルコーンダブルコーンの区別はつかない。

いや、ダブルコーンには、シングルコーンにあるコルゲーション(アウターコーンの凹凸)がないことで区別できる。

MK2は布ダンパーであるが、こちらは蝶ダンパーである。

次の世代のような製品名は全く書かれていない。



かつて、ネットで左のシングルコーンのマグネットに、Axiom12と書いたラベルが貼ってあるのをいちどだけ見たことがある。

このことから推測すると、ダブルコーンのほうをAxiom22と呼んでいたのではないだろうか。

これらが製造されていた時代は、ラジオ用のスピーカーが主体で、高級品はこの2個ぐらいしかなかったのかもしれませんから、製品名などは社内と取引先だけで通用すればよかったのかもしれません。

正しいかどうかわからない推測はここまでとします。

ご存じの方があれば、コメント欄に書いていただければ嬉しいです。



マーシャルのギターアンプに使われていたRSアウトプット、国産電源トランス、回路はLeakを踏襲した2台のモノアンプをテストしていた。

懇意のお客様にお送りするのだ。

そんなおり、そのお客様、重複してあるレコードが見つかったから下さるとのことで、10”のモノラルレコード3枚が送られてきた。

オリジナルで音が良い。

モノラルだし、シングルコーンもダブルコーンも同じような音がするからそれでテストしようと、音出ししてみた。



驚いた。だいぶ音が違うのだ。

ダブルコーンの小さいほうは高音を補うためにあるとばかり思っていた。

高音は抑えられている。

小さなコーン、比較的大きいから、高音よりも中音を補っているのかも。

ふくよかな良い音だ。

シングルコーンのほうが高音が伸びている。

どちらかというときりっとした音に聴こえる。

こちらもいい音だ。


モノラルのDecca Decolaは、この二つを組み合わせている。

二つを補い合わせた音がいいと感じたのであろう。

ちょうどよい、やってみよう。

シングルコーンだけで鳴らす。ダブルコーンだけで鳴らす。両方で鳴らす。

そんなことをやってみた。

さすがデッカだ、両方鳴らした時が最も良い。

だけど、単独でもいいよね。

周波数特性なんてどうでもいい。

本質はそんなとこにはないはずだ。

高音がそんなに出ていなくても、良いものはいい。


さてYouTubeです。単独で鳴らしているときと両方で鳴らしている時を比較してみてください。

下の2個でレコード一枚分全曲です。

Gerry Mulligan Quartet Decca XMS Frenesi Freeway Soft shoes Aren't you glad you're you

Gerry Mulligan Quartet XMS Bernie's tune Walkin' shoes Nights at the turntable Lullaby of the leaves

次はすべてシングルコーンで鳴らしています。

針音などという些末なことに気を取られなければ、楽しめる範囲は広がります。

Great Artistry Django Reinhardt Side B Clef XMS Brazil September Song Confessin' Manoir DE Mes Reves





gtkaudio at 08:26│Comments(22)オーディオ 

この記事へのコメント

1. Posted by すずき   2022年06月25日 11:02
自分のしっている「Axiom22」の歴史です。「Type T2/12」→「Axiom12」→「R22/12」→「Axiom22」→「Axim22 mark2」→「Axiom400」→「Axiom450」→その後Axiom80を残してアルニコ終焉。「Axiom12」までは、同フレーム・同マグネットの期間が比較的長く、シングルコーン・ダブルコーン、蝶ダンパー・ペーパーダンパー、もちろんコーンの種類も多数あったと思われます。「R22/12」の期間は短く、マグネットが大きくなりました(見た目は、Axim22 mark2までいっしょ)。コーンは、Type1205とType1206と二種類あました。長くなったので、後につづく・・・。
2. Posted by すずき   2022年06月25日 11:42
「R22/12」の後「Axiom22」(マーク1)が登場しますが、違いは、コーン紙がより低音重視のものになったと思もわれます(スペックが55cpsから30cps)。
その後、「Axim22 mark2」となりますが、スペックに違いはありません。マグネットシールデザインとセンターキャップの膜が若干、厚くなる位。それより商品ラインナップによる所のネーム変更だと思います。12インチのAxiomは、他に「Axiom150」があり、「Axiom22」と並行して行きます。「Axiom150」→「Axim150 mark2」→「Axiom300」→「Axiom201」「Axiom301」「Axiom401」。「Axiom400」で「Axiom300」同時にフレームデザインがかわり、より低音が伸びる特性になります。よく「Axim22 mark2」がGOODMANS最強といわれますが、何をもって最強か理解できませんが、マグネットの大きさと低音の伸びでは、「Axiom450」が最強です。以上長々とすみませんでした。
3. Posted by GTKaudio   2022年06月25日 14:59
コメントありがとうございます。
ご存じでしたら教えていただきたいのですが、今回紹介した2個の型番は、シングルコーンがAxiom12、ダブルコーンがR22/12なのでしょうか。
4. Posted by すずき   2022年06月25日 18:59
「R22/12」と「Axiom22」「Axim22 mark2」は、外観はほとんど同じで、ダブルコーン。「Axiom12」は、「Type T2/12」の上級版クラスでダブルコーン。「Type T2/12」は、グットマンのスタンダートで、様々な使用があったと思われます(もっともこのクラスは、当時の上級品ですが)。ですのでマグネットシールには、それらを書き込む仕様になっているものと思います。写真のものは、「Type T2/12」だと思います。
5. Posted by GTKaudio   2022年06月25日 23:23
今回紹介したシングルコーンは私の大好きなスピーカーで、10個以上所有しています。
マグネットシールには書き込む欄はあるのですが、何も書いてありませんので、型番がわからないのです。
外観は同じで蝶ダンパーと布ダンパーの2種類があります。
私の好みは蝶ダンパーですが、Ebayで売られているものは区別がつかないことのほうが多いため、布ダンパーも持っています。
蝶ダンパーは、このタイプのみで、これ以降のAxiomと名のついたものには蝶ダンパーはないと思います。


6. Posted by すずき   2022年06月26日 10:28
「Type T2/12」以降のものは、当時のパンフレットの写しがあるのですが、「Type T2/12」前のものは、資料がないので私もわかりません。「Type T2/12」は、少なくとも1945年12月には発売になっています。その後、LPの出現で長時間録音出来るようになり、交響曲や大編成のジャズやロックの台頭、電気楽器の多様など、グットマンも様々な状況・時代に対応していったのでしょうね。それぞれ、スピーカーの持ち味があります。「Axiom22mark2」「Axiom150marak2」までは小さい箱、「axiom300」「axiom400」以降は、大きな箱で聴くのが良いんじゃないかと個人的には思います。
7. Posted by GTKaudio   2022年06月26日 15:24
パンフレットに載っていないということは、もう生産されていなかったのだと思います。
Axiom以降はスピーカーの背面が見た目綺麗に仕上げられています。オーディオマニアにユニットとして販売するようになったのだと思います。
私の紹介したユニットは、個人に販売することはほとんどなかったから、背面もきれいにする必要はなく、型番も書く必要がなかったのでしょう。
時代の違いです。
Axiom150とAxiom300は同じレベルです。
英国の15Wは米国の30Wにあたります。測定の基準が異なるのです。
Axiom150は英国基準、Axiom300は米国基準で命名されました。販売開始時期の違いです。ですからともに米国基準では30Wです。
Axiom100も見たことがあります。米国仕様20Wです。
Axiom100(20W)、Axiom150,300(30W)。Axiom400(40W)、Axiom450(45W)
ちなみに、以上はアルニコ仕様です。Axiom301のように末尾に1がつくものはフェライト仕様です。
8. Posted by すずき   2022年06月26日 18:36
「Axiom150」や「Axiom300」が発売されていた時期は、モデルチェンジが早く繰り替えされていました。「Axiom300」は、「Axiom150」のモデルチェンジ版で一番大きな違いは、フレームです(その他、コイルやコーンの違いもあるかもしれません)。あそこまで形の違うフレームだと音楽特性も変わってしまいます。
「Type T2/12」は、パンフレットも存在することからも一般に販売されてたと思います。赤いマグネットという事は、装飾されていたのです。「Type T2/12」の販売期間は長く、様々な仕様に対応していたと思われます。OEMの場合は、マグネットの塗装がなかったり、黒色場合が多かったように思います。
9. Posted by GTKaudio   2022年06月26日 21:28
Axiom150とAxiom300はともに持っていました。私の耳では違いは分かりませんでした。ただ皆さんほどいい耳を持ってはいませんので、微妙な違いを聴き分けられないのでしょう。
Type T2/12に関しては、蝶ダンパーと布ダンパーの違いがあるのに、同じ型番というのもおかしいです。
もしかして布ダンパーとして残っていたのかもしれません。
推測にすぎませんが。
10. Posted by すずき   2022年06月27日 14:11
私もそうでした。「Axiom22(mark1)」と「Axim22 mark2」を単体で聴き比べた時は違いを感じませんでしたので、ステレオで使っていました。なんとなく、しっくりいってないように感じながらも使い続けていました。ある日、「Axim22 mark2」をもう一つ手に入れる事ができ、両方とも「Axim22 mark2」にした所、ピタリと焦点が合いました。単体では気づかないような僅かな違いが、箱に入れ音量を大きくした時に、違いが大きくなるのでしょう。ですので、専門家の皆さんは、特性を数字化するのでしょうね。ちなみにですが、私の「Axiom22(mark1)」は、「R22/12」のマグネットシールデザインが全くいっしょでした。箱に「Axiom22」と押印されてました。Goodmansは「Type T2/12」まで長い期間、同じフレーム・同じ磁石で様々に対応していたのには、頭がさがります。
11. Posted by GTKaudio   2022年06月27日 16:35
さすがに良い耳をお持ちですね。
12. Posted by すずき   2022年06月27日 19:53
長時間文章に費やしましたが、何か馬鹿にされてるようなのでもう止めにします。
13. Posted by GTKaudio   2022年06月28日 00:30
何か馬鹿にされているように感じる。それ文学ですね。
論理を突き詰めてもこぼれてしまう、人に感動を与える何か重要なものを文学は持っています。
文学が科学に属さず、芸術に属するゆえんです。
芸術は高尚なものと考えられていますが、感動する能力のない利口な者たちが、論理を駆使することによって俺はわかっているがお前たちにはわからないだろうと難解な言葉を駆使して高尚なものに仕立て上げた結果ではないかと思っています。
芸術を理解するには、少年の心を持たなければならない、と言われます。
そう、芸術は原始的で根源的なものであると私は思っているのです。
オーディオも芸術の一分野です。
音に感じること、感動すること、そこから始まります。

どうか文章を書くときは覚悟をもって書いてください。
今はインターネットで自分の音を公表できるのです。
Axiom150 mk2は小さな箱で、Axiom300は大きな箱で鳴らすと良いとおっしゃるなら、それを作って発表し、これが自分にとっていい音だと皆さんに示してください。

Axiom22 mk1とmk2の組み合わせよりAxiom22 mk2 2本の組み合わせの音が良いなら、それも示してください。

14. Posted by DTKaudio   2022年06月28日 00:31
こいつこんな音を良いと言っているのかと馬鹿にされるかもしれませんが、他人が何と言おうと自分の感動が本物なら耐えられるはずです。

私の場合、表立って批判されたことはありませんが、陰で何と言われているかわかったものではありません。

塾をやっていたころ、陰口をたたく生徒には、せこいことをするセコヤクンとあだ名をつけてやりました。

大人になっても陰口をたたく人間は、まあ捨てておけばよい。

微妙な音はデジタルではわからないかもしれませんが、私はそうしてきたのです。

そうでないと、インターネットのない時代の雑誌と同様、言ったもの勝ちになってしまいます。
あなたの文章は、その時代の雑誌の記事のように感じました。
雑誌は今でもそうなのかもしれませんが。
15. Posted by すんちゃん   2022年08月22日 15:45
5 Axiom22MKⅡを一本モノラルで使っている者です。記事、興味深く読ませていただきました。

もしご存知だったら教えてほしいのですが、Triaxiomという同軸3ウェイのシリーズがありますが、私の知る限り、Triaxiom212、412、612、Triaxiom212c、412c、612c、1220c、Triaxiom250c、550cといったモデルがあります(412か412cのどちらかは見たことないので、恐らくあるだろうと推測)

これらの違い、関係を教えていただきたいのですが…

もちろん一方的なお願いですので、ご迷惑でしたら無視して下さい。
16. Posted by GTKaudio   2022年08月25日 16:43
申し訳ありません。コアキシャルタイプに対する知識はほとんどありません。
ない知識を振り絞ってお応えします。
Triaxiomはアルニコタイプを2個持っています。ともに型番は12/20です。12インチ20ワットを示しています。狂ったようにに重たいです。
私の好みは断然アルニコマグネットです。
アルニコかフェライトかの私なりの判断は、マグネットカバーの形状から、アルニコはドーム型、フェライトは円筒形と区別しております。
フルレンジのAXIOM300(アルニコ)とAXIOM301(フェライト)からの推測です。
間違っているかもしれませんが、私はそうしてきました。
参考になればいいのですが、これくらいしかわかりません。
17. Posted by すんちゃん   2022年08月25日 20:29
>>16
お返事ありがとうございます。

12/20、ebayで見たことがある気がします。
多分それの後継機がtriaxiom1220cなのかなと思っています。(1220cのマグネットカバーは円筒形ですね)

212c<412c<612cの順に磁束が大きくなるのは、オーディオの足跡か何かで確認したので、頭の2、4、6は磁束に基づくグレードを表し、12は12インチを意味してるのかな、と思っていますが、そうすると1220cは何なんだろうと思っています。12/20に由来するのかとは思いますが、212c〜612cとの関係はどうなんだろうと。

もうちょっといろいろ調べてみます。ありがとうございました。
18. Posted by GTKaudio   2022年08月25日 22:54
以下に書くことは、私の推測で、確定ではありません。
ワット数の表記は英国と米国では異なります。
AXIOM150とAXIOM300は同じワット数のユニットですが、AXIOM150は英国表記の15W、AXIOM300は米国表記の30Wになります。
12/20や1220Cは英国表記で12インチ20wを表していると思います。
世界、特に米国で販売するとき、英国表記ですと同じユニットでも半分のワット数になってしまいます。
米国表記に合わせたほうが有利です。
米国に合わせたのが、212C,412C,612Cで、頭の2,4,6は米国表記の20W、40W、60Wを表していると思います。
1220Cと412Cは同じレベルのユニットだと思われます。
資料を調べたわけではなく、あくまで私の推測です。
19. Posted by すんちゃん   2022年08月27日 11:40
ありがとうございます。

Triaxiomシリーズの資料を見つけたので、よかったらご覧下さい。212cではなく、212などがPDFファイルの123ページ(カタログでは121ページ)に載っていました。

Triaxiom212,412,612の頭の2,4,6は、ワット数に基づくグレード分けではありそうですが、20W、40W、60Wというわけではないみたいです。

https://worldradiohistory.com/Archive-All-Audio/Archive-Audio-Collection/Stereo-HiFi-Directory-1962-ORG.pdf
20. Posted by GTKaudio   2022年08月29日 17:12
すごい探査能力ですね。
25W,35W,45Wで、2,4,6は実質を表すものではなくただの記号になってしまったということです。

1962年にはもうフェライトになってしまっていたのですね。
私がオーディオに出会うのは、これよりだいぶ後ですから若いころアルニコを知らなかったのも当然です。
歳をとりオーディオ熱が再燃した時、アルニコに出会い、その音の違いに愕然としました。
技術の進歩が音の進歩と結びつかないのがオーディオの世界です。
21. Posted by ペーペー   2023年06月19日 00:51
ここのコメント欄すごく興味深いです
グッドマン初心者からすると知識量も多くて楽しいです
22. Posted by GTKaudio   2023年06月19日 04:00
>>21
お役に立てればうれしいです。
ただ、私の知識は体験には基づきますが、そこからの推測も多くあります。
どうか、ご自分で正確な知識を積み上げてください。

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